泉涌寺 御座所庭園の紅葉

泉涌寺 御座所庭園

20日に泉涌寺・御座所庭園を訪れました。

泉涌寺 御座所庭園泉涌寺の御座所庭園の拝観は、泉涌寺へ通常の拝観料(500円)で入った後に、さらに300円の拝観料が必要になります。御座所は境内の奥の本坊にあり、やや場所が分かりにくいこともあってか、人が少なく「穴場」と呼べる場所です。明治期に江戸時代に(文化15年・1818年)に造営された、京都御所内にある皇后宮の御里御殿が移された建物です。内部の襖絵は狩野派をはじめ、江戸時代を代表する各派の絵師によって描かれています。玉座の間もあり、皇室ゆかりの泉涌寺にふさわしい、見ごたえある建物。現在でも、両陛下をはじめ皇族方の御陵御参詣の際の御休所として使われています。

泉涌寺 御座所庭園御座所庭園は、四季折々に美しく、昭和天皇はかつて御陵参拝の際にこの庭をめでられ、「春ふけて 雨のそぼふるいけ水に かじかなくなり ここ泉涌寺」との歌を詠まれています。紅葉は黄色と赤のそれぞれに色付くカエデが植えられており、木々や苔の緑や灯籠や池と相まって、美しい色彩の豊かさを楽しむことが出来るのが特徴です。20日も綺麗なグラデーションで迎えてくれ、散り紅葉も見事でした。

今熊野観音寺泉涌寺では、御座所以外にも紅葉が秀逸な塔頭が多くあります。その筆頭は今熊野観音寺。西国三十三カ所霊場の寺としても知られますが、境内を紅葉が優しく包み、御座所と同じように色彩豊かなカエデのグラデーションが見られます。永観堂のように赤一色もよいものですが、こうして様々な色が重なる紅葉もまた美しいですね。泉涌寺は比較的静かに紅葉を楽しめておすすめです。

泉涌寺 御座所庭園

今熊野観音寺

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吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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