今年も上がった南座の「まねき看板」

南座 まねき看板

今年も南座で吉例顔見世興行が始まることに伴い、「まねき看板」が上がっています。

南座 まねき看板京都の師走の風物詩として知られる「まねき看板」は、例年11月25日に南座に掲げられますが、今年は12月1日に上がりました。いつもは人が集まりますが、今年は密とならないよう、上がる日は事前に告知されないという異例の対応となりました。いずれにしても例年通りに「まねき看板」が上がって何よりです。

南座 まねき看板看板の文字は「隙間がないほど大入りになるように」との願いから、太く丸みを帯びた「勘亭流」という書体で隙間なく役者の名を記されています。人が中へと入ってくるようにと、内向きに字がまとめられているのが特徴です。全国でも江戸時代以来の古式が残るのは南座だけだそう。

南座 まねき看板かつては芝居小屋と歌舞伎役者との契約は、プロ野球選手のように1年更新。もともとは長期契約でその間は他の芝居小屋での出演もできなかったそうですが、それでは顔ぶれが単調になってしまうということで考え出された仕組みです。顔見世興行はその年のその芝居小屋の顔ぶれを披露する、最も大切な興行であったわけです。これは旧暦の11月初旬に行われていましたが、明治以降には新暦の12月に行われるようになりました。今年の顔見世は12月5~19日に行われ、新型コロナウイルス対策で、例年は昼夜2部制のところを3部制とし、座席間隔も空けて行われるとのこと。まずは開催されることに感謝したいと思います。

南座

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吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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