樹形が戻ってきた西本願寺のイチョウ

西本願寺

7日に西本願寺を訪れました。境内のイチョウが色づいています。

西本願寺西本願寺には大きなイチョウがあります。御影堂前の横に広がるイチョウは「水吹きイチョウ」と呼ばれ、天明の大火や幕末の元治の大火の際には火の粉を浴び、水を吹き出しながら御影堂が燃えるのを防いだといわれています。イチョウは水分が多いため、水を吹く話もあながち作り話ではないようです。なお、この横に広がる形は、根が上に広がるが如く見えるため「逆さイチョウ」とも呼ばれますが、実際にはまだ木が小さい頃から剪定が行きとどいていたからだと考えられています。今年のイチョウの葉は、7日の時点では、ほぼ散りはてとなっています。

西本願寺一方の阿弥陀堂前にも、こんもりとした大きなイチョウの木があります。こちらは特にいわれは残されていませんが、存在感のあるイチョウの木で、樹齢が200年ほどと考えられています。2017年10月の台風で、この木の太い枝が折れてしまい、樹形が変わってしまいました。その痛々しい姿には、本当に悲しい気持ちになりました。

西本願寺あれから3年余り、樹形はずいぶんと美しくなりました。木の再生力には目を見張るものがありますが、人の手も加わって整えておられる部分もあるでしょうか。綺麗に色づいてくれた姿に、嬉しい気持ちになりました。お近くに行かれた際には訪れてみて下さい。

西本願寺

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吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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