再掲 2012年の「白い大文字」

白い大文字(東日本大震災追悼) 3月

東日本大震災から10年が経ちました。2012年に行われた「白い大文字」の写真を再掲します。

大文字山と京都の街並み震災から1年後の2012年3月11日。大文字山では、地元の第三錦林小学校の生徒や保護者の皆様が、地震が発生した午後2時46分に黙とうの後、白い画用紙を掲げて人文字で「大文字」を形作りました。白い大文字は戦時中にも行われたことがあります。徴兵で人が足りず、灯火管制が厳しくなって火も焚けない。そこで、地元の小学生と住民は白シャツを着て早朝の山に登り、人文字で「大」の文字を作りました。送り火は、お盆の期間に戻ってきた亡き人々の魂が、迷わずに帰っていけるようにという道しるべの意味があり、また、室戸台風で京都中の木々が倒れた翌春に供養のために点灯されたこともあるように、追悼の意味を持つ行事でもあります。

奇跡の一本松私は大文字山が見わたせる場所へと行ってみました。地元の方と思しき人も数名おられ、その様子を眺めていました。報道のヘリが何台も飛ぶ、少し異様な雰囲気の中で行われましたが、静かに浮かび上がる白い文字に、私も手を合わせずにはいられませんでした。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。こうした機会に、南海地震など近い将来に起こる災害への備えも意識していただけますと幸いです。3月15日に「まいまい京都」さんで、京都の災害史についてお話をする散策を開催します。私の分の売上げはすべて災害義援金として寄付させていただきます。

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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