東福寺では6月4日から8月9日までの予定でライトアップが行われています。
昨年(2020年)秋に続き、今年も東福寺のライトアップが行われます。東福寺は紅葉で知られる禅寺で、この時期は清涼感のある青もみじが通天橋周辺を包む光景が見事。昨年秋の初ライトアップでは、通天橋から方丈側が照らされていましたが、今回は臥雲橋方面も照らされ、谷あいを散策することができます。なお、無料で自由に渡れる臥雲橋にはライトアップの時間帯に黒幕が張られて通天橋側を眺めることができなくなります。
紅葉のライトアップも大変素晴らしかったですが、青もみじのライトアップも感動的でした。本坊庭園(方丈庭園)は重森三玲が昭和初期に手がけた東西南北の枯山水で、こちらもライトアップされています。昼間とは違って陰影が際立ち、印象が大きく異なって感じます。青く照らされているのは医療従事者への感謝を意味する灯りとのことでした。
昨年秋との大きな違いとして国宝の三門や本堂(法堂)が照らされています。三門は、室町幕府の四代将軍・足利義持の時に再建された、禅寺では現存最古の門で「伽藍面(がらんづら)」にふさわしい存在感があります。闇夜に浮かび上がる姿は豪壮で、大変かっこよく感じました!本堂では外側から釈迦三尊像を拝せるほか、天井に描かれた堂本印象の蒼龍図も目にできます。わずか17日間で描かれましたが、見事な出来栄え。ぜひ、お見逃しなくご覧ください。
東福寺のライトアップは、2021年6月4日(金)~8月9日(月)までの予定で、6月14日は公開休止日、受付は18時30分~20時で退出時間は21時30分となっています。拝観料は、前日12時までの事前のインターネット予約で2500円、当日現地での受付は3000円、小学生以下無料です。期間は長いため、多くの方にご覧いただければと思います。なお、今回の写真は「まいまい京都」さんの貸切企画に個人的に参加して撮影したものです。
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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
散策・講座のお知らせ
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