先日訪れた金戒光明寺でも花手水が綺麗でした。アヒルがあしらわれているのも特徴です。
金戒光明寺は浄土宗の本山のひとつで、法然上人が比叡山を下りて草庵を結んだ地です。法然上人の比叡山での修行地にちなみ「黒谷」さんと呼ばれて親しまれています。境内南には万延元(1860)年に建てられた立派な三門がそびえ、さらに石段を上ると現れる御影堂の風情は、はるか昔と変わらないかのような雰囲気を伝えています。幕末には京都守護職を務めた会津藩が拠点を置き、新選組も出入りした地として知られています。広大な墓地の一角の会津墓地には松平容保(かたもり)の像もありますので、幕末ファンの方は足を延ばしてみて下さい。
金戒光明寺では、御影堂向かって左手前、「戀西楼(れんさいろう) 快庵」さんの脇の手水に花があしらわれています。時期柄アジサイの花が浮かんでいて綺麗でした。しかしそれ以上に目を引くのはアヒルの人形です。
実は、昨年12月からは「亀の人形」を飾っていましたが、今年の2月~3月に立て続けに盗難に遭ってしまいました。お寺がそのことを公式ツイッターで発信すると、投稿を見た人からすぐさまアヒルの人形が奉納されたそう。さらにその後、盗まれたと思しき亀の人形も返ってきたとのことで、ひとまず一件落着となりました。
お地蔵様の前には「誠」の鉢巻きが描かれた亀の人形もあり面白かったです。なお、東山の粟田神社では、花は浮かんでいませんが、アヒルの人形が手水に浮かんでいます。昨年来、花手水は各地に登場していますが、個性が出てきています。
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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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