静かに過ごせる蓮華寺の額縁庭園

洛北の蓮華寺を訪れました。額縁庭園で知られるお寺です。

蓮華寺

洛北の蓮華寺は小規模なお寺ですが、紅葉が特に有名で、額縁のように見える庭の風景はいつ訪れても見事です。寺は、江戸時代の初めに加賀藩の家老・今枝近義(いまえだ ちかよし)が洛中より移して再興し、本堂や鐘楼は再興当時のものです。本堂前には六角形で急勾配の笠をつけた蓮華寺型石灯籠があり、本堂入り口のセミの金具にも注目です。本堂内では中国・明からの舶来品という螺鈿(らでん)細工の厨子(ずし)、西村公朝によって描かれた天井龍が目を引きます。

蓮華寺

庭園は高野川の水を引いた池泉庭園で、庭園の造営者の名は不明ながら、江戸時代の名だたる文化人が携わっているお寺ですので、やはり心に訴えかけるお庭になっているのでしょう。室内の奥側に毛氈(もうせん)が敷かれ、縁側だけでなく室内から額縁のようにお庭を楽しめるようになっています。

蓮華寺

洛北に位置する蓮華寺は、静かに時を過ごせるお寺。青もみじの美しさも格別です。訪れる際はぜひゆっくりと時間を過ごして頂くとよいでしょう。アクセスは叡山電車のほか、京都バスの大原方面行きで上橋(かんばし)バス停下車すぐ。近隣では三宅八幡宮や崇道神社もあります。機会ありましたら足を延ばしてみて下さい。

蓮華寺

ガイドのご紹介

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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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