16日まで祇園祭前祭(さきまつり)の宵山が行われました。
例年通りとは行きませんが、一部の山鉾が建ち、祇園囃子も響いた今年の宵山。鉾の上でのお囃子は基本19時まででしたが、会所でのお囃子は21時頃まで行われました。鉾の上の囃子方は例年より少なく、会所の二階にも分散して演奏されており、飛沫対策でマスク、フェイスシールド、覆面等の対策を各町内で取っておられました。
今年は山鉾巡行はないため、例年は本番の巡行時にのみ山に飾る懸装品や飾り金具が付いていたり、その時どきによってサプライズもあった印象です。月鉾では16日に稚児人形の於菟麿(おとまろ)が鉾の上に乗りました。放下鉾では16日午後からフクロウが印象的な見送りの「バグダッド」を掛けました。いずれも巡行のない、今年ならではの宵山の光景でした。
また、菊水鉾は鉾を建てませんでしたが会所で稚児人形を拝せ、船鉾は神功皇后像をはじめとするご神体人形の飾りが公開され、二階囃子が行われていました。太子山も山を建てていませんが「御真木」として杉の木が町内に建てられていました。伯牙山は、13日・14日のみ山が登場し14日の夕方には姿を消しました。山伏山は新旧の水引が上下に並べて公開されました。
歩行者天国ではなかったため、バスや車が行き交う中での宵山というのも特徴でした。14日~16日の夕方には警官や規制要員が配置され、人出は増えたら規制を掛ける準備をされていましたが、結局規制を掛けるほどにはならなかったようです。
やはり例年とは違う宵山となりましたが、昨年と比べると大いに祇園祭の雰囲気を感じることができた宵山期間でした。人が集まることに様々なご意見がある状況ではありましたが、検温や消毒を行って会所に入れるところもあるなど、できる対策はされておられたと感じます。今後、来週の後祭(あとまつり)の宵山も無事に行われればと願っています。
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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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