先日、宇治田原町にある正寿院を訪れました。風鈴まつりが9月18日まで行われています。
正寿院は宇治田原町にあり、寺伝によると約800年前に、医王教寺という大寺の塔頭寺院として建立されたと伝わります。本尊は十一面観音菩薩立像で、50年に1度のご開帳。そして快慶作の不動明王像も有名で博物館に出展されることもあります。
近年はハート形の猪目窓で知られ、SNS映えするとして若者を中心に人気を集め、土日は駐車場が満車になるほどの盛況ぶりです。基本的には自家用車やレンタカーがおすすめですが、宇治方面からバスやタクシーでアクセスすることも可能です。詳細は正寿院のホームページからご確認ください。
9月18日までは「風鈴まつり」が開催中。緊急事態宣言のため、拝観時間が9時~16時となっています。拝観状況についても、念のためホームページを事前にご確認いただくとよいでしょう。風鈴まつりは、約2000個もの風鈴が下がり、特に花が入ったオリジナル花風鈴は、7月上旬まではアジサイ、7月~8月はひまわり、9月はコスモスと、時期によってお花の種類が変わります。職人手作りの江戸風鈴もカラフル。
風鈴の原型は、お寺に厄除け・魔除けの意で下げられた「風鐸(ふうたく)」という青銅製の鈴とされ、この音が聞こえる範囲は聖域であり、災いが起こらないと考えられたとのこと。ホームページによると、お寺の辺りは京都市内より5℃ほど気温が低いとされ、そよぐ風に澄んだ音を一斉に響かせる様は涼やかです。
また、人気のハート形の猪目窓は、季節毎に奥の植物の風景が変わりますが、ちょうど8月20日~9月中旬頃の16時前には、差し込む日差しが「ハート形」に広がる光景も目にできます。この日も運良く見ることが出来ました。天候にもよりますが、チャンスがあれば待ってみてもよいでしょう。特に土日は人出が多いため、感染対策も行って訪れてください。
[ngg src=”galleries” ids=”49″ display=”basic_imagebrowser”]ガイドのご紹介
京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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