楊谷寺 様々なご利益と美しい花手水

長岡京市の楊谷寺(ようこくじ)を訪れてきました。

楊谷寺

楊谷寺は長岡京市の山中に建つ観音霊場で、清水寺を開いた延鎮上人によって開山された後、弘法大師・空海も参詣したと伝わるお寺です。古くから眼病平癒のご利益で知られ、多くの参詣者が訪れました。現在も毎月17日のご縁日を中心に病の平癒を願う人々で賑わい、弘法大師ゆかりで眼病に効くと伝わる独鈷水(おこうずい)が伝わっています。このお寺は普段は信仰の場所としての雰囲気が漂い、世俗を離れて遠くへ旅行へ来た気分になるお寺です。

楊谷寺 独鈷水

観光では府の名勝庭園とアジサイ・紅葉が知られています。アジサイは庫裏から奥ノ院へと向かう長い回廊の途中にあり、この回廊がまるで探検しているような気分にさせてくれ、雨でも安心してアジサイを眺めることができます。

楊谷寺

本堂で、眼病平癒に霊験あらたかと言われる本堂の十一面千手観音に参拝を済ませて書院へと進むと、京都府の名勝に指定されている庭園が現れます。浄土苑と名付けられた庭園は江戸時代中期に作庭され、山の急斜面に植わる植栽に加え、滝や池など多彩な景観を見渡せます。そして庭の立石は十三仏を表すのだそう。室内から額縁状に眺めるのもよし、縁側に近づいて眺めるのもよし。京都らしい趣ある空間です。紅葉の時期も大変おすすめです。

楊谷寺

回廊を上った先にたどり着く奥ノ院では、江戸時代の中御門天皇が父母の追善のためにご本尊を模して造ったという観音様に参拝できます。ご利益は安産・子授け。その隣には、眷属の二十八部衆も並んでいます。

楊谷寺

奥ノ院から下る途中には眼力稲荷社があります。伏見稲荷大社の稲荷山山中にある眼力社から勧請されたもので、眼病平癒や先見の明が授かれると人気のお社。私もしっかりと参拝をさせて頂きました。また、弁天堂には淀殿の像が祀られており、その前に涌く神徳水は淀殿がお顔を洗った水とされ、洗顔してから寺務所で授けられる手拭で拭くと美人になれるともされます。このように様々なご利益が授かれるのが楊谷寺です。

楊谷寺

近年はSNS映えする花手水のお寺として有名となり、四季に様々なお花が浮かびます。この日は菊の花が浮かんでいました。9月末までは「そうだ京都、行こう。」とコラボした花玉手水となっており、白い石や和柄の玉が浮かんでいました。

楊谷寺

手水鉢は門をくぐった本堂前のもの(龍手水)が最も大きいですが、境内各所の手水鉢にも時期により花があしらわれています。楊谷寺へには、自家用車かタクシーが基本的な交通手段となりますが、毎月17日の縁日にはJR・長岡京駅東口と阪急・西山天王山駅からシャトルバスで行くことができます。機会がありましたら、足を延ばして見て下さい。

楊谷寺

ガイドのご紹介

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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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