先日、伏見区横大路にあるさすてな京都(京都市南部クリーンセンター環境学習施設)を訪れました。

京都市伏見区の横大路にある「さすてな京都」は、2019年10月開館した 「京都市南部クリーンセンター環境学習施設」の愛称で、最先端の「さ」、素晴らしいの「す」、展望台の「て」、南部クリーンセンター「な」の頭文字と、「持続可能な」という意味の「サステナブル」から名付けられたそう。

いわゆる「ゴミ処理施設」で、一般の方も処理の様子を自由に見学でき(希望者には見学者用のタブレットを貸与)、10時と14時からは予約不要で解説していただけるツアーもあります。施設が新しく最先端の環境技術について学べ、小学生や子どもさんも楽しめる施設です。今回は解説付きのツアーに参加しましたが、1時間30分余りの行程で、広い施設内をじっくり巡ることが出来ました。

特に目を引くのは集められたゴミがクレーンでほぐされ、焼却炉に投入されていく様子。大迫力でした。中は相当な臭気だそうですが、見学通路では全く感じません。お好きな方はクレーンが動く様子をずっと見ておられるのだとか。確かに、日常生活ではあまり出会えない力強い光景でした。

施設では廃熱を利用して発電を行って施設の電力や売電収入を得ているそう。生ゴミは発酵させてバイオガスでも発電を行っています。また、大型ゴミの中からリサイクル可能なものを選別する行程も学べました。私も京都市民としてゴミの行く末を知ることができ、大変勉強になりました。

煙突は展望台にもなっており、洛南一帯が一望できました。特に巨椋池の跡が水田となっていることがよくわかり、施設周辺もかつては横大路沼があった場所だったそうです。この日は天気がよく、その眺めに感動させていただきました。ご近所の方は天気のよい日にお散歩で来られるとのことでした。

屋上には燃料電池の熱で沸かした足湯もあり、芝生広場では持参したお弁当を食べるのもOKとのこと。子どもさんも楽しめるでしょう。ただし屋上は雨天、雷注意報、暴風警報の発表時は利用不可とのことです。

「さすてな京都」では週末に子どもや家族向けの環境について学べるイベントもあり、私が訪れた日は燃料電池車に子どもさんが座らせていただけました(車は停車したままです)。 「さすてな京都」 へのアクセスは自家用車のほか、市バスなどでも行け、毎週日曜日には竹田駅からシャトルバスの運行もあります。時間はホームページでご確認下さい。もろもろ見所のある大きな施設。私もまた訪れてみたいと思います。
ガイドのご紹介

京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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