粟田神社の粟田祭が行われ、2年ぶりに大燈呂(だいとうろ)が巡行しました。
新型コロナウイルスの影響で、昨年は「御神霊渡御祭」として、唐櫃に御神霊をお遷ししての巡行となった粟田祭。2021年は、規模を縮小しながらも例年に近い状況での神事の催行となっています。詳細は粟田神社のFacebokページをご覧下さい。24日には神幸祭も行われます。なお、例年はスポーツの日の頃に行われますが、今年は7月に移動しているため、10月下旬の開催となりました。
23日夜に 「夜渡り神事」 をご案内させていただきました。ご参加ありがとうございました。粟田神社の粟田祭は千年以上の歴史を持つ、見どころが多いお祭です。剣鉾や神輿が出る神幸祭の前日の夜に行われるのが「夜渡り神事」。そこに登場するのが、大きな燈籠である大燈呂(だいとうろ)です。
大燈呂は約180年前に途絶えましたが、2008年に京都造形芸術大学の協力で復活しました。学生たちが青森のねぶたをイメージして作った灯籠があまりに見事であったため、神社が依頼をして作成したそう。復活に際しては古文書を調べ、氏子への聞き取り調査も行って燈籠のテーマを決めるなどされているそうです。
さて、毎年新作が登場するのも大燈呂の楽しみのひとつ。今年は2年ぶりの巡行で例年よりは少ない3基の巡行でしたが、新作が2基登場しました。モチーフは神社に祀られているイソタケルノミコトと来年の干支のトラの大燈呂でした。また、昨年作られていた牛頭天王(ごずてんのう)がウイルスを握りつぶしているような燈籠も登場しました。灯る様子を見られてよかったです。近年は、表と裏でデザインが異なるリバーシブルな作品となり、3基ではありましたが、6種類の作品を楽しめた気分でした。
今年も質の高い力作ぞろいで、巡行も縮小されてはいましたが、松明や剣鉾を台車に乗せての巡行もあり、往年の雰囲気を感じることが出来ました。瓜生石での「れいけん祭」は、知恩院の僧侶の参列はなく、粟田神社の神職さんによる神事のみが催行されました。例年とは違う部分もありましたが、昨年よりは例年に近い付いた形で開催されたことは素直に嬉しく思います。来年こそは例年通りの行事となればと願っています。関係者の皆様、ありがとうございました。
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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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