五老ヶ岳公園からの舞鶴の眺め

京都府の北部、舞鶴市にある五老ヶ岳公園は、近畿100景の第1位にも選ばれた、リアス式海岸の美しい風景を望むことができます。

五老ヶ岳公園からの舞鶴

五老ヶ岳公園は、舞鶴のほぼ中央に位置する標高301mの五老岳の山頂にあり、五老スカイタワーもそびえています。自家用車で気軽に行けるアクセスのよい場所です。天気が良ければ舞鶴湾を一望できる絶景の地。地図を見るとよく分かりますが、舞鶴は湾が大きく内陸へと入り込んだリアス式海岸の典型的な姿をしています。

五老ヶ岳公園からの舞鶴

こうした若狭から京都府北部のリアス式海岸は、およそ2万年前の最後の氷期以降の海面上昇によって、山が削られた谷に水が入り込んで出来たと考えられています。東西に分かれた舞鶴湾の姿や、海に迫る半島状の山々、そして狭い舞鶴湾の出口も望めます。こうして舞鶴湾の全体像を一望できるというのは貴重な場所ではないでしょうか。

五老スカイタワー

駐車場からも湾の絶景は望めますが、ぜひ五老スカイタワーにも上ってみてください。料金が200円というのも京都市街地の感覚でいくと破格の安さ。タワーからは360度の眺望を望め、海側だけではなく舞鶴の市街地や、丹波高地の折り重なる山並みも遠望することができます。大江山の方は、山の重なりが深く、伝説のように鬼がいそうな雰囲気さえ感じます。

五老スカイタワーからの大江山方面

また「五老ヶ岳からの舞鶴湾」の眺めは、近畿百景で第1位に選ばれています。近畿百景は、郵政省近畿郵政局が昭和60(1985)年7月10日から9月10日までの2か月間実施した、公募による観光地選定事業で、一般市民によるハガキでの投票で、約130万票の投票がありました。

五老スカイタワーからの舞鶴

その中から「五老ヶ岳からの舞鶴湾」が最多となる56776票を集めて第1位に選ばれています。京都府では、伏見稲荷大社、祇園祭、渡月橋、天橋立などを押さえての堂々の結果。五老ヶ岳公園からは四季折々の舞鶴湾の景色が望めるところも、選ばれた所以かもしれません。

五老スカイタワーからの夜景

五老スカイタワーは11月までは18時半(土日祝20時半)が最終入場のため、夜景を見られる季節でもあります(12月~3月は16時半最終です)。今回は日が暮れた後にも再度訪れてみました。西舞鶴の街の灯りはタワーの上から望めました。五老ヶ岳公園は、夕日や雲海、雪景色も望め、気軽に行けるアクセスの良さも魅力です。舞鶴にドライブで行かれる際には、ぜひ訪れてみてください。

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ガイドのご紹介

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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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