散り敷き始めた岩戸落葉神社

11日に、周山街道の小野郷にある岩戸落葉神社を訪れました。境内はイチョウ(銀杏)の葉が散り敷き始めています。

岩戸落葉神社

京都市街地から西日本JRバスで周山行きに乗ると岩戸落葉神社のある小野郷に行くことができます。具体的には、高雄からさらに奥へといったところ。今は高雄経由のルートが普通ですが、古来は杉坂口から鷹峯を経て小野郷へと至る道が一般的でした。隣の中川や小野郷は北山杉の産地として知られ、川端康成の「古都」の舞台としてもご存じの方もおられるでしょう。

岩戸落葉神社

小野郷からは惟喬親王が晩年の余生を過ごしたとされる大森へと行くことができ、まさにその玄関口に、見る者を圧倒する大銀杏とともに岩戸落葉神社があります。なお、バス停は「小野郷」が最寄りです。小野郷口のように似たような名前のバス停があるためご注意下さい。もちろん自家用車でのアクセスも可能です。

岩戸落葉神社

この神社は岩戸落葉神社の名の通り、境内を埋め尽くす銀杏の落ち葉で知られています。大銀杏の樹齢は400年とも言われる立派な木。神社は岩戸社と落葉社がそれぞれあり、総称として岩戸落葉神社と呼ばれています。

岩戸落葉神社

落葉社の由来は、延喜式の神名帳に載る「堕川(おちかわ)社」であるとする説がひとつ。堕川は落川で、小野郷がいくつもの川が合わさり流れゆく場所にあるためとされています。一方で、源氏物語に登場する落葉の宮が小野の郷に隠棲したからだとする説もあります。物語が先か地名が先かはわかりませんが、神社の創建が源氏物語説だとするならばとてもロマンチックですね。

岩戸落葉神社

大銀杏は4本あり、同じように見えて実は散るタイミングが違っています。境内奥側の銀杏は早く、道路に面した外側の銀杏は遅いのです。そのため境内には散ったイチョウが満ちているのに、写真ではまだ真っ黄色の銀杏が写せるというのも自然が見せてくれる絶妙な美しさ。

岩戸落葉神社

今年は11日に訪れると、ちょうど境内にイチョウが散り敷き始めた頃合い。神社の外に面した銀杏は、まだ緑の葉も目立ちました。見頃のピークはまだ少し先になりそうです。それでも十分美しい光景を目に出来ました。今年は年に一日だけのライトアップは中止のようですが、来年はぜひ開催されてほしいと願っています。

岩戸落葉神社

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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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「散り敷き始めた岩戸落葉神社」への2件のフィードバック

  1. なかなか何度も頻繁には行けない岩戸落葉神社の銀杏、今年の様子をご報告頂けて訪問日程の目処が立ち、とてもありがたいです。

    いつも楽しく拝読しております。京都のさまざまなご案内を、ありがとうございます。

    1. コメントありがとうございます。名前のように落ち葉の美しい神社ですね。ぜひよいタイミングでご覧頂けますと幸いです。

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