渉成園のライトアップ 2021年

東本願寺の飛び地境内である渉成園が、12月8日までライトアップされています。

渉成園

渉成園は、寛永18(1641)年に、東本願寺の宣如上人が徳川家光より土地の寄進を受け、石川丈山が庭園を築きました。当初は生垣に枳殻(からたち)が植えてられていたため枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています(カラタチは現在も一部が残る)。

渉成園

幕末の火災で主な建物は失われましたが、池泉回遊式の美しい庭園が残り、現在は桜と紅葉の穴場のみならず、梅や藤など四季折々に美しい風景を楽しむことができる場所です。大きな印月池の汀は広々として開放感があります。

渉成園

今回のライトアップはなんと「無料」です。志納ではなく「無料」です。理由は観光庁の「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」に採択されて補助金が出ているからとのこと。ありがたい機会です。ホームページによると非公開文化財見学と御用達庭職人による庭園案内の2000円のプランもありますので、ご興味のある方はご確認下さい。

渉成園

紅葉は池の周辺が見頃でした。印月池に映る擁するも大変美しく、まさに鑑のように揺らぎ無く映っている様子が印象的でした。遠方には清水寺の通称「清水ビーム(観音慈悲光)」も見えています。もとは御土居の一部という島の紅葉はまだこれから赤くなりそうです。ライトアップは12月8日まで。20時30分が最終受付です。

渉成園

なお、東本願寺の御影堂門もライトアップされていました。巨大な門は迫力を感じます。門前のイチョウはまだこれから黄色くなってくるでしょう。

東本願寺の御影堂門

ガイドのご紹介

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: yosimura1.jpg

京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

京ごよみ手帳2022発売のお知らせ

吉村が監修した「京ごよみ手帳2022」が発売中です。詳細はこちらからご覧下さい。

散策・講座のお知らせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP