京都国立博物館の堪庵

先日、京都国立博物館を訪れた際に茶室「堪庵」を見に行きました。

堪庵

京都国立博物館の中庭は、見る人が見ると「おっ!」と思うようなものが置かれており、時間のある方は散策をしてみても面白い場所。明治古都館の東側にある茶室の「堪庵」が公開されていました。博物館の裏側に立地している堪庵まで訪れる人は少なく、京都らしい美しい緑の風景を楽しむことができます。

堪庵

以下、現地の案内板の抜粋です。この茶室は、昭和33年に上田堪一郎氏によって寄贈されたもので、母家には八畳の広間を中心として正面に広縁、左側に玄関、裏に水屋があり、母家の右側に位置するのが茶室の「堪庵」です。

堪庵

金森宗和好みの大徳寺真珠庵の茶室「庭玉軒」を写したとされ、昭和41年に明治古都館南側から現在の位置に移築した際に、屋根が銅板葺に改められています。あわせて庭と水屋後方の付属屋を整えて、茶会等の利用に一般開放もされており、事前申込みで一般の方も利用することが出来ます(有料)。普段は茶室の外観は気軽に見学することが出来ます。穴場で落ち着く場所ですので、よければ足を延ばしてみて下さい。

堪庵

京都国立博物館では、特別展「最澄と天台宗のすべて」の展示が5月22日まで行われています。仏像では法界寺の秘仏の薬師如来像(2016年は50年ぶりの公開)、愛媛県の等妙寺の菩薩遊戯(ゆげ)坐像が60年に1回しか御開帳されない秘仏。その他、横川中堂の本尊の聖観音像も目の前で拝めるなど、貴重な国宝・重要文化財が多数展示されています。会期はわずかですので、まだご覧になっていない方はお急ぎください。

最澄と天台宗のすべて

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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