同聚院に咲く白バラ「ユキサン」

東福寺の塔頭・同聚院の門前で「ユキサン」と呼ばれる白いバラが綺麗に咲いています。

同聚院 ユキサン

鎌倉時代に建立された東福寺の場所は、平安時代には法性寺と呼ばれる寺があった地で、同聚院にはその法性寺の五大堂の本尊であった不動明王像が伝わっています。像は仏師・定朝の父である康尚の作とされ、藤原道長によって寄進されたもの。火除けの像として信仰が厚く、十万の従者を従える十万不動とも呼ばれています。

同聚院

威厳に満ちたその姿は必見ですが、現在は常時拝観は行われていないようで、次回特別拝観は11月12日~12月2日である旨の掲示がありました。

同聚院

現在、境内の入り口には「ユキサン」と呼ばれる白いバラが咲いています。ユキサンは「モルガンお雪」にちなんで名付けられました。モルガンお雪は、明治時代に祇園の芸妓からアメリカの富豪・モルガン家に嫁いだ女性で、渡米後に日本へ帰国後、フランスに渡り、社交界で評判となりました。晩年は日本に帰国し、昭和38年に81歳の生涯を閉じました。そして三周忌の1965年にパリ市から姉妹都市である京都市へ「ユキサン」と名付けられた新品種の白いバラが贈られています。

同聚院 ユキサン

このバラはモルガンお雪を偲んで、親交があったフランスのバラの名門であるメイアン氏が作出した新種です。実は、モルガンお雪のお墓が同聚院にあり、そうしたご縁から今でも美しい花がたくさん植えられています。秋にも咲いて綺麗ですが、明るい日差しの下で咲く姿も見事。緑の東福寺で目を引いています。

同聚院 ユキサン

ガイドのご紹介

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: yosimura1.jpg

京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

京ごよみ手帳2022

吉村が監修した「京ごよみ手帳2022」が発売中です。詳細はこちらからご覧下さい。

散策・講座のお知らせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です