花が彩る隨心院

山科の南、小野の隨心院を訪れました。6月19日まで、能の間を花が彩っています。

隨心院

隨心院のある「小野」の地は、小野氏ゆかりの土地で、平安時代には小野小町が住んでいたとも伝わります。隨心院には、小町がもらった恋文を埋めたという文塚や、文を張り付けたという文張地蔵があり、化粧井戸や、老年の小町の像(卒塔婆小町坐像)までもが存在しています。毎年秋にはミス小野小町コンテストも行われ、今年は中止でしたが3月の最終日曜日に行われる「はねず踊り」は大勢の人で賑わいます。

隨心院

現在はJR東海の「花咲く京都」キャンペーンの一環で、能の間に美しい造花が彩られています。能の間には、だるま商店さんが描いた「極彩色梅匂(うめいろ)小町絵図」があり、そこにお花が加わることで、さらに華やかに見えます。5月には終わる予定でしたが、好評につき6月19日まで延長となっています。

隨心院

これから雨の季節に入りますが、隨心院は基本的に建物内からお庭を眺めるお寺のため、雨の日にも足元が濡れにくいのがおすすめポイント。苔の艶めきは雨の日にこそ素晴らしいものがあります。能の間の奥に座してお庭を見ると、まるで額縁に入った絵画のように風景を楽しむこともできます。ぜひ、自分好みの額縁構図が見られる位置を探してみてください。

隨心院

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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