雨の寂光院

21日に雨の寂光院を訪れました。

寂光院

21日にご案内で大原へと足を延ばしてきました。特に午後は雨が降りましたが、ご参加いただき、ありがとうございました。寂光院は平家滅亡後に平清盛の娘である建礼門院・徳子が隠れ住んだことで知られ、平家物語の最後では建礼門院を訪ねて後白河法皇がやってくる場面が描かれています。

寂光院

楓の木が立つ参道の階段を登ったところに本堂があり、建礼門院が住した時代から変わらない風景を見せてくれているような気もする場所。三千院に比べると訪れる人が少なく、2000年の火災後に再造された六万体地蔵菩薩や建礼門院、阿波内侍像ともゆっくりと向き合うことができます。

寂光院

平安の昔は、都からはさぞ遠い遠い場所に感じられたのでしょう。その名に含まれる「寂」という文字がお寺の雰囲気を表しているかのようで、悲しき平家物語の結末ともあいまった不思議な感覚をこのお寺に来るたびに感じます。なお、寒い時期のイメージがあるお寺ですが、後白河法皇が寂光院を訪ねた大原御幸の季節は、青葉が混じった遅桜が咲く春。その頃もおすすめです。雨の日は翠の艶めきや苔が大変綺麗でした。

寂光院

ガイドのご紹介

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: yosimura1.jpg

京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

散策・講座のお知らせ
京ごよみ手帳2022

吉村が監修した「京ごよみ手帳2022」が発売中です。詳細はこちらからご覧下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP