雲龍院 美しき窓からの眺め

泉涌寺の雲龍院は窓からの眺めが印象的なお寺です。

雲龍院

泉涌寺の雲龍院は、北朝ゆかりの寺院として、当時の後光厳天皇・後円融天皇の木像が伝わり、江戸時代初めの天皇で、修学院離宮を造営したことで知られる後水尾天皇が寄進した写経机が伝わるなど、ツウ好みのお寺かもしれません。

雲龍院

写経場の本堂(龍華殿)は、建物こそ変われど、後円融天皇も写経をしていたとされる道場です。このような由緒から、静かに写経に来られる方もおられる場所です。また、足を踏み出した「走り大黒」も名高く、インドでマハーカーラと呼ばれた面影を残す、恐ろしい表情をした古い時代の大黒天像です。

雲龍院

境内の風景は素晴らしく、部屋ごとに異なる窓から覗く景色で目を楽しませてくれます。色紙のような四角い窓からの光景は、他ではお目にかかれない珍しい眺めです。「悟りの窓」と呼ばれる丸窓もあり、奥に覗く梅の老木の枝ぶりが見事。窓の風景は四季折々に印象を変えるところが魅力的です。泉涌寺まで行かれる際には足を延ばしてみてください。

雲龍院

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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