吉原の太刀振り 2022年

11月2日・3日に舞鶴で吉原の太刀振りが5年ぶりに奉納されました。

吉原の太刀振り

舞鶴市の朝代神社などで奉納される「吉原の太刀振り」は、原則4年に1度という大変貴重な行事。実は本来は2021年が該当の年でしたが、コロナ禍で1年延期となり、2022年に5年振りに奉納されました。ちなみに次回は3年後になる予定とのことでした。

吉原の太刀振り

太刀振りは京都府北部の各地で見られる行事でそれぞれ様相が異なりますが、「吉原の太刀振り」は2人1組で両者が持つ刀や棒を打ち合って技を見せる形式で、全8組が登場します。その由来は、 伝承によると関ケ原の戦いに先立つ田辺城籠城戦において、細川幽斎に加勢した吉原の漁民が奮戦する様を武道の型として伝えたものとのこと。朝代神社のほか田辺城跡など市内数か所で奉納されます。今回はクラウドファンディングも募り、次世代へと受け継いでいくための資金に充てられたようです。

吉原の太刀振り

さて、私は3日の奉納の一部を見に行きました。8時半過ぎに朝代神社で神事が行われ、9時頃から太刀振りが神社の下の鳥居付近で行われました。小学校低学年くらいの子から高校生くらいまで、年齢層も幅があり、想像していた以上に迫力のある実践的な動きを見せていました。少子化など伝統の継承には難しい面があるようですが、今後も永く受け継がれていってほしいと思います。

吉原の太刀振り

最初の「露払い」に始まり、太刀同士だけではなく、薙刀や棒術など様々な組み合わせで技が披露されていくのが面白かったです。かなり実践的な動きもあるように見受けられ、戦国の命の奪い合いの厳しさを伝えているようにも感じました。

吉原の太刀振り

一行は田辺城跡の舞鶴公園に移動をして、同様に奉納がありました。激しい動きもありますので、演じる方も大変だと思いますが、日頃の練習の成果かキレのある動きを見せて下さり、地元の方からの拍手も響いていました。さらに一行は舞鶴の各所で奉納をして行きます。今年は天候にも恵まれ、貴重な行事を見ることができました。太刀振りの様子の一部は下記に動画もありますので、ぜひご覧下さい。

吉原の太刀振り

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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