祇園祭の行事、7月10日に神輿洗の神輿を迎えるお迎え提灯行列があり、京都市役所前や八坂神社でかわいらしい子どもたちによる舞踊の奉納がありました。
神輿洗の神輿を迎えるのがお迎え提灯行列。八坂神社から京都市役所前に進んだ一行が奉納するのは、鷺踊と小町踊、そして祇園祭音頭です。いずれも可愛らしい子どもたちによる踊りで、しっかり練習してきた姿を見せてくれます。今年は行列中に雨が降り、奉納も心配されましたが、市役所前では雨に降られず、無事に奉納が行われました。
祇園祭音頭の子どもたちも浴衣を着て、この子たちも小学校の低学年くらいの女の子ばかり。赤いリボンも印象的で、素敵な笑顔で祇園祭音頭を披露してくれます(曲名は「祇園まつり音頭」)。個人的にはこの踊りは大好きです。こうして
小町踊の皆様は小学生くらいの少女。目はぱっちりメイクです。小さい子から大きい子まで、所作の美しい踊りを団扇太鼓とともに披露してくれました。左右で色彩が異なる着物も印象的です。
鷺踊は、かつて存在した鵲鉾(かささぎほこ)に付随する鷺舞がルーツです。鷺舞は昭和の段階では絶えていたため、島根県津和野の八坂神社に伝わっていたものを逆輸入し、節や踊りは現代風にアレンジしたもの。鷺踊には赤い”しゃぐま”の子どもたちもいて、幼稚園や保育園くらいの小さな子がかわいらしく鷺の間を歩いて行きます。
こうして3曲の奉納があったあと、行列は市役所前を出発して寺町通から四条通へと進み、八坂神社へと戻っていきます。四条大橋では、帰りのお迎え提灯行列が通過すると、しばらくして神輿洗の大松明がやってきます。
さて、四条大橋での神輿洗が終わって神輿が八坂神社に戻って安置されたあとに、再び境内で舞の奉納が行われます。内容は京都市役所前と同じですが、鷺踊はライトに輝く影が美しく、他の時間帯では見ることができない雰囲気があります。
最後の祇園祭音頭が行われたのは21時45分頃という長丁場でしたが、子どもたちは最後まで笑顔で頑張ってくれました。本当にお疲れ様でした。
ガイドのご紹介 吉村 晋弥
京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技は
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