時代祭 宣状祭と奉祝踊り

毎年10月22日に行われる時代祭。その宣状祭(宣状授与祭)が平安神宮で15日に行われ、足固めとして奉祝踊りが奉納されました。

平安神宮 奉祝踊り

京都三大祭りの「時代祭」。毎年10月22日(順延の場合は23日)に行われますが、この日は、延暦13(794)年に桓武天皇によって平安京に都が遷された日で、時代祭は明治28(1895)年に平安遷都1100年の記念行事として始まりました。同じ年に桓武天皇を祀る平安神宮も創建されています。

平安神宮 奉祝踊り

明治維新から延暦時代まで時代をさかのぼりながら進む壮大な行列で、20列、総勢約2000名が参加し、行列が通過するのにかかる時間は約2時間もあります。列を支えているのは主に京都市民と京都の学生たち。まさに京都市民にとっての一大イベントでもあります。

平安神宮 奉祝踊り

15日に平安神宮で行われる「宣状祭(宣状授与祭)」は、時代祭を1週間後に控え、今年の行列の主な役に選ばれた京都市民(平安講社員)約500名がご神前にて、行列の無事執行を祈願します。13時半の開始時刻には、平安神宮の本殿前に所狭しと関係者が集まっておられました。祭儀終了後、宮司より参役の任命書にあたる宣状が一人一人に授与されます。

平安神宮 奉祝踊り

また、宣状祭の終了後、15時からは境内で京都市地域女性連合会会員約300名による「時代祭奉祝踊り足固め」が行われました。14時半頃から拝殿での参拝ができなくなる(立ち入りもできなくなる)ため、ご注意ください。神苑の見学は可能でした。

平安神宮 奉祝踊り

「奉祝踊り」は、京都市地域女性連合会の皆様による大人数の日本舞踊で、浴衣の色合いが白と紺とが左右に分かれており、左右の手振りによって見た目の印象が変わるのが面白いです。平安神宮の社殿とともに踊りを見られるのはこの日だけで、華やかな雰囲気を感じることができました。

平安神宮 奉祝踊り

この「奉祝踊り」は時代祭本番では、行列の先頭が来る前の14時から平安神宮前の神宮道でも奉納されます。本番でも無事に多くの方に眺めていただけることを願っています。

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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