妙心寺 大法院の露地庭園

26日に、妙心寺の大法院を訪れました。

大法院 11月26日

大法院は、松代藩主であった真田信之の孫娘である長姫(おさひめ)が、信之の遺言に沿って菩提寺として創建した塔頭。信之は、あの真田幸村の兄にあたります。また幕末に松代藩で儒学の先生も務め、京都で暗殺された佐久間象山が眠るお寺でもあります。ということで、長野県の方には縁が深いお寺です。また、千代の富士の顕彰碑もあり、千代の富士が妙心寺で紅葉を楽しむ「もみじの会」に、現役時代から参加していた縁で建立されたそう。昭和の大横綱を偲ぶ寺ともなっています。

大法院 11月26日

お庭は茶室に付随した露地庭園で、ひなびた雰囲気の腰掛待合が趣を添えています。茶室は有隣軒と名付けられ、他人に親切にする者は孤独にはならない、常に隣に誰かがいてくれるという論語の教えが秘められています。拝観はお抹茶が必ず付いており、似た応対の場所といえば大原の宝泉院が思い出されるかもしれません。拝観料は800円です。

大法院

お寺のパンフレットにも書かれていますが、このお庭を眺めるときのテーマは「且座喫茶(しゃざきっさ)」です。禅語で「まぁ、座ってお茶でも召し上がれ」といった意味だそう。堅苦しい話は抜きにして、ただ目の前に広がる美しいお庭を眺めながらお茶を頂くという気楽さが、私好みでもあります。日常の慌ただしさから解き放たれたいときにお勧めの場所です。紅葉は写真のように見頃になって来ました。人を写していませんが、相応に人はおられます。公開は11月30日までです。

大法院 11月26日

この日は雨が降りましたが、苔や木々が艶めいて綺麗でした。お庭の腰掛待合にはよく見ると猫の姿も。雨宿りには丁度良い場所だったかもしれません。

大法院 11月26日

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

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京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

散策・講座のお知らせ

【散策を受付予定!】
12月10日(火)13時~16時頃
宇治の禅寺・興聖寺 晩秋の「琴坂」を彩る紅葉と平安時代を偲ぶ宇治上神社へ

【散策を受付予定!】
12月14日(土)13時30分~16時頃 → 伏見の三栖神社のイチョウ(山科義士まつりから変更)
12月16日(月)13時40分~16時40分頃 → 建仁寺の紅葉から六波羅蜜寺のかくれ念仏
12月23日(月)13時~15時45分頃 → 寂光院のかぼちゃ焚き
12月31日(火)時間未定 → 大晦日散策やります

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京都の紅葉講座 2024年 吉村のおすすめスポットを解説!

【「丹後七姫講座」を開催中!】 ※原則第2金曜日19時30分~
【丹後七姫講座】丹後の歴史を彩る女性たちの物語

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奥深い京都へのいざない!マニアック京都講座
10月「嵯峨野の社寺(宝筐院、厭離庵など)」、12月「松ヶ崎と妙法の送り火」

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