伏見は酒蔵の風景が見られる街です。

伏見はあちこちで酒蔵(さかぐら)のある街並みを見ることができます。月桂冠大倉記念館の前も舗装が綺麗で、風情は抜群。散策しがいのある道です。伏見は、かつては「伏水」とも書かれたように、地下水や湧き水が豊かで、良質なお水は酒造りには重宝されました。

伏見のお酒は、ほどよくミネラルを含んだ水を使って比較的長い時間をかけて発酵させ、「京料理に合う酒」として洗練されて行ったそうです。その優しくほのかに甘口なお酒は、灘の辛口のお酒との対比で、灘の男酒・伏見の女酒とも呼ばれました。技術が発達した現代は、水の質に関わらずどのようなお酒でも自在に作れるそうですが、やはり伝統ある伏見で作るという場所の力は、欠かせない隠し味なのでしょう。

2024年に「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されるというニュースがありました。日本酒が今年は注目されるのではないでしょうか。伏見ではキザクラカッパカントリーも酒造りについて学べ、河童に関する資料館があるのも面白いです。月桂冠も黄桜もお酒の物販もありますので、立ち寄ってみてもよいでしょう。

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。
散策・講座のお知らせ
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