京都検定1級 10回合格の表彰式

2月28日に、京都検定1級の10回合格の表彰式がありました。

京都検定1級 10回合格

昨年12月に開催された京都検定(京都・観光文化検定試験)の1級に合格し、合格回数が通算10回になりました。主催の京都商工会議所では1級の10回合格者を表彰しており、2月28日に表彰式が行われました。私は当初は仕事がある日のため出席ができない見込みでしたが、その後調整をさせていただき出席が叶いました。急な日程変更に応じてくださったNHK文化センター京都教室様に感謝するともに、変更の結果、現地講座ご参加いただけなかった受講生の皆様にはお詫び申し上げます。

京都検定1級 10回合格の賞状

表彰式では、賞状と記念盾を頂戴しました。ありがとうございます。併せて行われたG-1グランプリ(3級団体受験)の表彰式に参加された皆様もおめでとうございます。表彰式については、3月4日の京都新聞朝刊に載っていました(有料の記事です)。1級の10回合格者は通算で9名になり、その中では私が最年少とのことでした(遠からず更新されることを期待しています)。また、京都検定公式のFacebookにも写真が掲載されています。

京都検定1級 10回合格の記念盾

今回の京都検定1級は初合格者が1名のみ(残りの23名は複数回合格者)という高難度で、私の思いは以前に長文のブログで書いております。初合格者が1名しかおらず、受験をする方に”京都を嫌いになる”と言わせてしまう検定となっていることは本当に残念でなりません。表彰式のスピーチでも、私の思いとして苦言を伝えさせていただきました。京都検定を通じて、多くの方が京都を学んで下さっています。それは京都検定の大いなる功績ですが、どうかそうした受験生が、やりがいと達成感を感じられ、そして”京都を好きになる”方が増える検定であってほしいと、心から願っております。

京都検定1級 10回合格の賞状

一方、表彰式で頂戴した賞状の文言に「京都の魅力を広く発信し、また次の世代にその価値を伝える一翼を担っていただきますことを心より期待いたします」とあったことには報われた思いがし、スピーチの冒頭では感極まってしまいました。まさに私はそうした人材になりたいと、京都各地へ足を延ばして自分自身で京都の魅力を感じ、観光ガイドとしてここまで歩いてきました。1級に10回合格という立場ではありますが、京都の魅力は大変奥深く多彩で、一生をかけて学び続けていくのだろうと実感しています。1級で求められる知識は広くはあれど、実はものすごく深くはありません。膨大な基礎=1級ですので、1級の先により深く面白い学びの世界が待っています。賞状では「京都の魅力を広く発信し…」の前に「これからもさらなる研鑽を積まれ」と書かれているのも、その通りだと思います。

京都検定1級 10回合格の記念盾

過去10回の合格を振り返ってみると、最も嬉しく、感慨深かったのは、やはり最初の合格です。当時で3回目の1級受験でした。今回(第25回1級)の平均点は57.0点、私が最初に合格した回(第5回1級)の平均点が94.5点でしたので、今回の難度であったならば、恐らく合格できていないでしょう。あの時、合格をしていなければ、私は観光ガイドとして起業することはなく、今の自分はなかったかもしれません。初めての1級合格の喜びは格別です。1級の合格が自信となり、さらに京都を学ぼうという励みとなって、未来の京都のために貴重な人材を育てることにも繋がるのではないかと、私自身の経験として思います。

京都検定1級 最初に合格したときの合格証

表彰式後に10回合格者の3名でカフェに行き談笑する機会もありました。私にとってはこの時間がご褒美だったように思います。当然ながらマニアックなお話が当たり前のように出てきて、そしてお互いに通じるのが不思議な感覚です。85歳(受験時年齢は84歳)の俊藤さまは、なんと第2回の京都検定1級(2005年、実質1回目)の合格者36名のお一人というまさにレジェンド。もう一方の山下さまは76歳で、365日ずっと勉強を続けておられるそうです。人生の大先輩のお二人から、貴重なお話を聞かせていただくことができました。

京都検定1級 10回合格 表彰式

思えば、過去にあった「1級合格者のつどい」は、私は土日に仕事が入っていることが多いため予定が合わず、最初に合格した2009年以外は、参加することができませんでした。今回の3名の会話の中でも、1級合格者同士の交流もあってほしいとの話題になり、参加費は合格者負担であっても、交流の場として「1級合格者のつどい」のような機会が私も復活してほしいなと思います(日程は早期の公表を望みますが)。

京都検定1級 10回合格 表彰式

京都検定の新しいテキストも発売となりました。ざっと見ている限りは、重要な社寺や文化施設が追加され、よい内容になっていると感じますし、見ているとまた受験してみたくもなります。「京都の魅力を発信し、次世代に語り継」いでいくことが私の目標です。次回の1級を受けるかはまだわかりませんが、引き続き京都の情報を発信し、より京都を楽しんでいただけるような現地散策や講座を開催できるよう、日々できることをコツコツ頑張ってまいります。ご声援ありがとうございました。今後とも、京都旅屋をよろしくお願いいたします。

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算10回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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