4月9日に京北の福徳寺を訪れました。かすみ桜が大変綺麗でした。
京都市街地から国道162号線で約1時間ほどの場所にあるのが、右京区京北エリアです。桜が美しい場所が多く、京北エリア内で「桜100選」も選ばれているほどです。山沿いは桜が映えて特に美しく感じます。
福徳寺は京北の弓削（ゆげ）地域にあり、奈良時代の創建と伝わる古寺。本堂前のしだれ桜は「かすみ桜」と称されており、慶長19（1614）年に植えられ、樹齢が400年余り、幹周約2.5ｍ、樹高約8mもあるといい、京都市の天然記念物ともなっています。京北エリアの中では早咲きの木で、4月9日に訪れると大変見事に咲き誇っていました。
エドヒガンのしだれ桜ですが、不思議だったのが1本の木から伸びる枝でも白い花とピンクの花とが混じっていることです。一般的に目にするしだれ桜よりも花が少し大きくも感じました。福徳寺は西に向いているため、午後から夕方に訪れるとちょうど日が当たり、青空が背景になって非常に美しく見えました。
今回初めて咲いている姿を目にすることができましたが、京都の桜の中でもトップクラスに見事な桜だと思います。気が付けば夢中で写真を撮っていました。境内は高低差があり、様々な角度から桜を楽しむことができました。
今年は4月20日まで「けいほくさくらまいり」と称して、切り絵御朱印の授与が各お寺で行われています。福徳寺の御朱印要事前予約となっております。詳細は京都市観光協会の「とっておきの京都プロジェクト」のホームページをご確認ください。福徳寺への詳しいアクセスも掲載されています。かすみ桜はしばらく見ごろが続きそう。境内にはほかにも遅咲きのしだれ桜もありました。
ガイドのご紹介 吉村 晋弥
京都検定1級に8年連続の最高得点で合格（通算10回合格。第14回合格率2.2％）、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都（BS11）「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。
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