松尾祭 還幸祭 2025年

11日には松尾大社の松尾祭で還幸祭が行われました。

松尾祭 還幸祭 2025年

4月に行われた神幸祭の様子もブログでご紹介しました。船に乗って神輿が桂川を渡るという、京都近郊では他に類を見ないお祭りです。松尾大社は数々の摂社・末社を持ち、それぞれがお神輿を持っているため、お神輿6基・唐櫃1つが巡行します。いくつかの場所ではこれらの神輿が勢ぞろいをして壮観な光景が見られるのも、松尾祭の特徴です。

松尾祭 還幸祭 2025年

神幸祭で各地域の3か所の御旅所へと鎮座したお神輿は、3週間の旅を終え、還幸祭を迎えます。この日はまず旭日の杜(あさひのもり)と呼ばれる西寺の跡地の公園に集合します。伏見稲荷大社は東寺とのつながりが深く、当初の五重塔の用材も稲荷の山から切り出されたとされますが、一方で同じく秦氏が創始した松尾大社は西寺とのつながりを持っていたようで、今でもこうして西寺跡にお神輿が集合するのは大変興味深く、6基の神輿が並ぶ様子はやはり壮観です。

松尾祭 還幸祭 2025年

この還幸祭では神職や神輿などが葵や桂の葉で飾るため、「葵祭」とも呼ばれます。今は葵祭と言えば賀茂社の行列が有名ですが、こちらもれっきとした葵祭。賀茂社と松尾社はご祭神に血縁があるとの伝承もあるようにつながりが深いと見られ、両社とも神紋は葵の御紋を用いています。

松尾祭 還幸祭 2025年

西寺跡(旭日の杜)での神事の後、神輿は七条千本付近にある朱雀御旅所へと向かいます。こちらにも神輿が全て勢ぞろいをして神事が行われます。ただ西寺跡と違うのはその広さ。御旅所いっぱいに神輿が並びます。神輿を担ぐ様子もそれぞれに個性があって面白いです。松尾大社は氏子圏が広く、お神輿がたくさん出て勇壮なお祭りです。動画で雰囲気をご覧ください。

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算10回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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