6日夜に、大覚寺の観月の夕べを訪れてきました。

今年は10月6日となった「中秋の名月」。大覚寺では10月4日~6日に「観月の夕べ」が行われました。何より人気なのは大沢池に浮かぶ龍頭(りゅうとう)・鷁首(げきしゅ)の舟で、見事な名月を静かに楽しむことができます。近年、舟に乗るには事前にインターネット販売されている5000円の特別チケット(舟+お抹茶席+参拝料込み)が必要という運用となっています。

特別チケットを事前に購入する場合は、7月には大覚寺のホームページをチェックして下さい。当日は17時30分からキャンセル待ちの受付があります。また、乗舟時間(集合時間)はチケット当選時にお寺より指定があり、月の出を考えて時間を指定することは出来ませんのでご注意を。それでも月が早く昇る日(早い日程)がチャンスが大きいと言えるでしょう。

当日、特別チケットが無い方は大沢池の周囲は500円で入ることが出来ますが、天気や自身の予定のみならず「月の出」の具体的な時間を把握して訪れると待ち時間が少ないでしょう。この時期は1日違えば月の出は30分ほど遅くなります。一般的には月が出る時間帯、それも月の昇り始めの時間帯のほうが見やすいです。大覚寺の場合は東に山や茂みがあるため、月の出から+20分ほどで月が見えてきます。

大沢池の特設舞台では19時から法要が執り行われ、幻想的な雰囲気の中で読経が響きました。また、境内に奥には模擬店が多数出ており、月見団子も売られていました。現地で椅子に座って食べることもできます。お抹茶等の提供もありました。

池の周囲は、大沢池の北側にある小さな池との間にある細い道が舟も月もよく見えて人気の場所。ただし、この場所では三脚の使用は禁止で、今年はスズメバチの巣がある影響で通り抜けができませんでした。池にも落ちないように十分にご注意ください。一方、多宝塔(心経宝塔)から先、天神島とを結ぶ名古曾橋は渡ることができ、周囲も綺麗でした。

私が訪れた6日は中秋の名月で、月の方は大変美しく昇ってきてくれました。月が出た時間帯に舟に乗れた方は、さぞ優雅な時間を過ごせたことでしょう。嵯峨天皇の離宮時代の雰囲気を想像しながら眺めること出来ました。

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算10回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。
京都旅屋の「LINE公式アカウント」を作成しました!
散策・講座の最新情報を配信します。

散策・講座のお知らせ
【散策を受付予定】
10月9日(木) 13時30分~16時頃
梅小路公園の「藤袴と和の花展」と京都駅から訪ねる辺りの歴史
10月17日(金) 14時~16時頃
異国情緒あふれる中国風の禅寺・萬福寺へ!国宝建築、都七福神の布袋尊、蛇腹天井!
【時代祭講座を受付中!】
10月11日(土)18時30分~20時30分頃(見逃し配信あり)
京都三大祭「時代祭」講座 ~都大路を進む大行列~
【講座を受付中!】
9月「洛西・大原野の社寺」(見逃し配信を受付中)
10月29日「永観堂」
奥深い京都へのいざない!マニアック京都講座
【過去の講座動画の販売を再開!】
講座動画販売ページはこちらから。
【まいまい京都さんで散策受付中!】
10月11日(土)9時30分~12時頃
【山科本願寺】巨大土塁にびっくり仰天!“城”と呼ばれた巨大寺院跡をめぐる
10月18日(土)14時~17時頃
【城陽】古墳へGO!京都最大の密集エリア・久津川古墳群へ
10月19日(日)12時35分~15時45分頃
【南山城】南山城・秋の古寺巡礼、岩船寺秘仏拝観から浄瑠璃寺まで
10月25日(土)9時30分~12時頃
【紫野】「源氏物語」に描かれた王朝絵巻の舞台へ、紫式部はじまりと終わりの地
【オンラインサロン】吉村晋弥のマニアック京都サロン を募集中!
「まいまい京都」さんで『【オンラインサロン】吉村晋弥のマニアック京都サロン』を募集中。毎月第2水曜日20:00~21:30頃の配信と吉村のコースの抽選が当たりやすくなります。詳細はリンク先をご覧下さいませ。
