12日に京都鬼剣舞の皆様により、西陣マルシェにて鬼剣舞(おにけんばい)の奉納がありました。

鬼剣舞は、岩手県北上市岩崎地区などに伝わる伝統芸能で、様々な色の「鬼の面」をつけ、扇や刀を手に力強く舞います。その鬼剣舞に惚れ込んだ現在の京都鬼剣舞の代表(庭元)が、岩崎で10年間学んで印可之証を頂き、岩崎に通っていたメンバーと共に京都鬼剣舞を発足されたのが、平成10(1998)年のことだそう。現在も毎月2回、旧西陣小学校で練習をされ、各地で上演を行っておられます。以上は京都鬼剣舞のホームページを参考にさせていただきました。

鬼剣舞は、もとは役行者(えんのぎょうじゃ)が念仏踊りを広めるために始めたとも伝わり、諸説はありますが、江戸時代に行われていたのは間違いないようです。現在は様々な流派がありながら、その多くのルーツである岩崎鬼剣舞は、国指定重要無形民俗文化財として、令和に入ってユネスコ無形文化遺産(風流踊)に登録されています(他にも保存団体あり)。京都鬼剣舞は、岩崎鬼剣舞を京都で見せていただけるという点で、大変貴重な存在と言えるでしょう。

4月12日の「西陣マルシェ」では、多くの地元の方の前での披露となりました。お囃子も生演奏です。「三番庭」の力強い8人での踊り、1人踊りの「一人加護」と続きましたが、いずれもかっこよく、気合の入った掛け声や、装束の後ろの大口の柄が印象的でした。京都鬼剣舞もすでに30年ほどの歴史があり、日々の練習のたまものか非常に上手です。若い方も加わっておられて、京都にも根付いているようです。

「膳舞(ぜんまい)」は「ヘギまわし」ともいい、2枚のお膳を落とさずに操る様が見事で、途中で一般の方が参加する場面もありましたが、すぐに落としてしまいます。やはりかなり難しいのですね。

最後の「刀の狂い」は、再び8人による舞いで演目のとおり刀を振る、これまた力強い演目でした。鬼剣舞のまさに「剣舞」ですが、語源は陰陽師の反閇(へんばい)に通じるとの説もあるそうで、興味深く見させていただきました。

本来は冬の方の予定だったそうですが、雪で延期となり、今回の奉納となったそうです。桜を背景で天気も良く、ちょうどよかったのではないでしょうか。京都でこうした他地域の民族芸能を見られるのは貴重です。今後も折々の奉納があると思いますので、機会がありましたら、ぜひご覧になってみてください。
ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算11回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。
京都旅屋の「LINE公式アカウント」を作成しました!
散策・講座の最新情報を配信します。

散策・講座のお知らせ
【散策を受付予定!】
5月6日(水・祝)13時30分~16時頃
新緑と蘭の花が彩る建仁寺の西来院と繁華街の歴史散策
【中止!】5月14日(木)13時30分~16時頃
門跡寺院の妙法院!五月会の堂内特別公開へ!
→ 本年は大書院や庭園の公開が行われないため、中止といたします。
お申込された方にはお手数をおかけいたしました。
同じ時間帯に別のコースでの散策を企画予定です。
5月15日(金)9時30分~12時頃 ※雨天の場合は16日(土)に。
御苑周辺で眺める優美な「葵祭」 吉村とっておきの見学場所へ
【見逃し配信を受付中!】
京都三大祭 「葵祭」 歴史と見どころを解説!
【オンラインサロン】吉村晋弥のマニアック京都サロン を募集中!
「まいまい京都」さんで『【オンラインサロン】吉村晋弥のマニアック京都サロン』を募集中。毎月第2水曜日20:00~21:30頃の配信と吉村のコースの抽選が当たりやすくなります。詳細はリンク先をご覧下さいませ。
