特別公開 宮津の大頂寺

5月6日まで非公開文化財特別公開で公開中の宮津市の大頂寺を訪れました。

大頂寺

宮津市にある大頂寺は、宮津市街地南西側山沿いの寺院が集まるエリアの高台にあります。駐車場があり、自家用車でアクセスできますが、大型車は道中の道を含め難しいと思いますのでご注意ください。

大頂寺

大頂寺の創建は江戸時代の慶長11(1606)年で、当時宮津を治めていた京極高知(きょうごく たかとも)によって建立され、京極家の菩提寺と位置付けられました。宗派は浄土宗で本尊は阿弥陀如来像。知恩院を本山としています。のちに高知の子・高廣によって現在地に移転し、徳川家の位牌も祀られました(現在も本堂北側に六代・家綱までの位牌が祀られています)。

大頂寺 特別公開

宮津藩の京極家が三代・高国で改易されると、宮津は幕府の直轄領となり、その後永井家が入りますが、永井尚長が芝の増上寺で四代将軍・徳川家綱の葬儀中に刺殺されて改易となり、その後、阿部家→奥平家→青山家と目まぐるしく藩主が入れ替わりながら、宝暦9(1759)年に宮津藩に入ったのが本庄家の本庄資昌でした。

大頂寺 繋ぎ九つ目紋

本庄資昌は、大頂寺に本庄家歴代の位牌を安置するなどし、さらに本庄家が5代将軍・徳川綱吉の母である桂昌院の親族に当たる家系であることから、桂昌院の位牌を祀る御霊屋を造り、その様式は日光東照宮を小さくしたような形となっているとのこと。桂昌院のご位牌は、神道の神輿のような屋根をした宮殿形のお厨子に入っているのも珍しいです。

大頂寺

今回の特別公開では、桂昌院の念持仏であった阿弥陀如来の小像が公開されており、大変貴重な機会となっています。また、御霊屋をはじめ、本堂内には本庄家の門である繋ぎ九つ目の紋が入っているのも印象的。京都では桂昌院ゆかりの善峯寺や金蔵寺などで目にすることができます。

大頂寺からの天橋立

本堂や御霊屋も大変貴重な空間ですが、別室で宝物も展示されており、本庄家のお殿様ゆかりの品を中心に、貴重なものを間近で見ることができました。また、玄関となっている建物は平成に入ってから建造したという庫裏のような建物で、古い庫裏のように天井板がなく、見事な木材が見られました。特別公開は5月6日までで、ご住職様に丁寧にご説明いただけました。

大頂寺

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算11回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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散策・講座のお知らせ

【散策を受付予定!】
5月6日(水・祝)13時30分~16時頃
新緑と蘭の花が彩る建仁寺の西来院と繁華街の歴史散策
5月14日(木)13時30分~16時頃
圧倒的なエメラルドグリーンの庭園!特別公開の妙覚寺と黄梅院へ!
5月15日(金)9時30分~12時頃 ※雨天の場合は16日(土)に。
御苑周辺で眺める優美な「葵祭」 吉村とっておきの見学場所へ

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