20日から雨の予報が続き、梅雨と同様な天気が続きます。

5月後半に入り、そろそろ梅雨入りが気になる頃になりました。近畿地方の梅雨入りの平年日は6月6日頃、梅雨明けの平均日は7月19日頃です。例年は6月に入ってから梅雨入りが多いのですが、昨年(2025年)は5月17日頃に梅雨入り宣言、6月27日頃に梅雨明け宣言と、記録的に早くなりました。2023年も5月29日に梅雨入り宣言となっており、5月中の梅雨入りも珍しくなくなりつつある印象です。なお、本州の他の地域では1963年にとんでもない記録があります。1963年の梅雨入り宣言は、東海地方が5月4日頃、関東甲信地方が5月6日頃、中国地方が5月8日頃で、ダントツ1位の驚くべき記録です。この年の近畿地方は「梅雨入り時期が特定できず」という判定となりました。

今年は20日からは24日頃にかけて雨や曇りの日が続く予報で、気圧配置も本格的な梅雨時と変わらない状況となりそうです。梅雨入り(梅雨明け)は人為的に季節に境目をつけるものです。「梅雨入りする」のではなく「梅雨入りさせる」というほうが適切ではないかと私は常々思っています。人間が季節にはっきりと境目をつけることは難しく、気象台も梅雨入りの発表について「梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。」と、補足の文章を出していますし、秋に梅雨入り・梅雨明け日の再検討も行われます。

すなわち、平年より大幅に早い梅雨入り・梅雨明けの宣言は、気象台としても出しにくいというのが心理でしょう。先々の予報は変わる可能性があり、再び晴れ(梅雨明け宣言の場合は雨)の期間が戻ってくることもありうるためです。梅雨入り宣言の価値のひとつは、「大雨被害が発生しやすい期間に入った」と世に周知させることにあります。その意味では、梅雨入り宣言を防災へ供えをする時期という視点で受け取ってもらえたら幸いです。平年より早いタイミングではありますが、近年や1963年の記録(前例)を踏まえると梅雨入り宣言も視野に入るでしょう。

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算11回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。
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