圓光寺の風景

5月中に何度か一乗寺エリアの圓光寺を訪れました。

圓光寺

圓光寺は私が個人的に好きなお寺で、もう20年以上前の学生時代から訪れています。寺の創建は徳川家康によります。元は伏見に開かれた学校で、後に寺に改められました。その後、相国寺境内を経て現在地に移り、今に至っています。このような由緒から、境内には家康の墓もあり、学校として多くの書籍を印刷・発行したところから、当時使われた木活字約5万個が伝わっています。本尊の千手観音像は運慶の作と伝わり、渡辺始興の寿老人図や円山応挙の屏風も所蔵し、寺宝は立派なものがあります。

圓光寺

近年は紅葉の綺麗なお寺として知名度が増し、紅葉シーズンに静かにお庭を眺めることは難しくなりましたが、それ以外の時期ならばゆっくりと座って楽しむことができます。お庭は「十牛の庭(じゅうぎゅうのにわ)」と呼ばれ、禅の悟りにいたる道筋を牛を主題として表した十枚の絵・十牛図にちなんでいます。牛は誰しもが持っている仏心をあらわすのだそう。庭の中心にはその牛に見たてた石が据えられ、庭を引きしめています。

圓光寺

圓光寺の魅力は、この額縁状にお庭を楽しめる風景に加え、そのお庭を散策できることにもあります。座って眺めていたのとは全く異なった印象でお庭を楽しめ、こういった場所は京都でも多くはありません。庭には栖龍池と呼ばれる池もあり、洛北で最も古い池といわれています。その先の竹林の道も美しく、自分の感性にあった場所を探し、風景をカメラに収めてみるのも楽しいでしょう。

圓光寺

様々な魅力がある圓光寺ですが、高台からの眺めもその一つ。洛北が一望できます。この高台には圓光寺の創建に関わる家康の歯を納めた墓があり、歴史好きの方にも興味深いでしょう。

圓光寺

歴史や寺宝、仏像や絵画に至るまで、総合的にレベルの高い圓光寺。いまは緑を静かに楽しめる時期で雨の日にもおすすめ。龍が躍動するように見える石庭の奔龍庭(ほんりゅうてい)や竹林の道もあります。詩仙堂に訪れる際などには、ぜひ足を延ばしてみてください。

圓光寺

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算11回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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6月10日(水)13時~15時30分頃
伏見稲荷大社の田植祭と狛龍が建つ伏見神宝神社、千本鳥居まで
6月17日(水)13時30分~16時頃
涼やかなハンゲショウが彩る両足院と空也上人像で知られる六波羅蜜寺へ
6月18日(木)13時30分~16時頃
緑が美しい特別公開の宝厳院と嵐山周辺の見所へ

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その26 明智光秀の城下町 亀岡と福知山

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