伏見の東にそびえる伏見桃山城は、遠方からでも目立つ伏見のシンボルです。

伏見桃山城は、秀吉が伏見城を築城した姿を復元した五層七重の威風堂々たる天守閣で、かつて存在した遊園地のキャッスルランドの中にありました。昭和39(1964)年に建てられた鉄筋コンクリート造の模擬天守で、伏見のシンボルとなっており、私も学生時代の2001年に上った記憶があります。キャッスルランドは2003年に閉園となりましたが、模擬天守は地元の要望もあり残されています。

ただその後、耐震基準を満たしていないとして立入禁止となり、建物は残されていますが、小天守は屋根の上の鯱(しゃちほこ)がなくなり、大天守の屋根にも小さな木が見えるなど老朽化が進んでいます。お城の周囲にも草が伸びて廃墟感が強くなっているのが残念です。

それでもお城の存在感は圧倒的で、伏見のシンボルとしての地位は変わることがありません。秀吉や家康時代に伏見城の天守があった場所は明治天皇陵となっているため立ち入ることができず、この場所で伏見城を偲ぶこともできるでしょうか。春の桜の頃は美しい取り合わせとなります。

ちなみに伏見桃山城は、京都市街地からでもその姿を望むことができます。具体的には鴨川沿いで、吉村調べでは出町柳の河合橋(かわいばし)からも確認できました。秀吉・家康時代の天守も、場所はやや違えど京都市街地から望めたのかもしれません。

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算11回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。
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