元伊勢内宮皇大神社 夏越の大祓 2025年

6月21日の夏至の日に福知山市にある元伊勢三社のうち、元伊勢内宮皇大神社(こうたいじんじゃ)で夏越の大祓が行われました。

日室ヶ岳 夏至の日の入り

元伊勢三社とは、天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)、元伊勢内宮皇大神社(こうたいじんじゃ)、元伊勢外宮豊受大神社(とゆけだいじんじゃ)の総称で、福知山市大江町に点在しています。天照大神(アマテラスオオミカミ)をお祀りする伊勢神宮の内宮は、伊勢の地に遷座する前に各地を転々としていたとされ、そのうちのひとつ、丹波(丹後)国での所在地が吉佐宮(よさのみや)と呼ばれています。元伊勢内宮はその吉佐宮(よさのみや)の候補地のひとつとされることから「元伊勢」と呼ばれています。他にも、吉佐宮の候補地は、宮津市の籠神社(このじんじゃ)などがあります。

元伊勢内宮皇大神社

また、伊勢神宮の外宮に祀られる豊受大神(トヨウケノオオカミ)は、元は丹波(丹後)国の神で、豊受大神社はその豊受大神の元宮ともされています。このように、大江には天照大神と豊受大神という2神それぞれの「元伊勢」があり、現在も多くの人を引き寄せ、元伊勢内宮皇大神社の駐車場にも他府県ナンバーの車がよく駐まっています。社伝では皇大神社の創建は、第10代崇神天皇39年のこととされますが、実際いつ頃からこの地に皇大神社があったのか、古代丹波(たには)と大和(やまと)との関連、信仰の歴史などについては、大変興味深い話題ながら、ここでは触れません。皇大神社のホームページなどもご参考ください。

元伊勢内宮皇大神社

皇大神社から天岩戸神社に向かう途中に遥拝所がある「日室ヶ岳(日室ヶ嶽、岩戸山、城山とも)」は、綺麗な三角形をしたご神体山で、ピラミッド形ともいわれます。その頂上には磐座(いわくら)があるそうで、皇大神社はもとこの山頂にあったとの伝承もあります。遙拝所から拝む東斜面は、禁足地とされてきました。初めて見ると圧倒されるその山容には、手を合わせたくなることでしょう。

日室ヶ岳

皇大神社では、毎年夏至の日に夏越の大祓神事があり、日室ヶ岳の山頂に夕日が沈むころに神事が行われます。14時50分~古神札焚上神事、16時35分頃~夏越の大祓神事のスケジュールです。かねてから日が沈むという様子を見てみたいと思っていましたが、例年は梅雨時で太陽が顔を出さないことも多く、またスケジュールの都合もあり、今回夏至の日には初めて訪れることができました。

皇大神社 夏越の大祓

境内には多くの方が訪れており、200人限定ですが小さな茅の輪の授与もありました。大祓神事が行われる日室ヶ岳の遥拝所は、多くの人が集まっており、見守っておられました。参列者には切幣(きりぬさ)と大祓詞(おおはらえのことば)が書かれた紙が配布され、神事の中で皆で大祓詞を唱え、切幣でお祓いを行います。

皇大神社 夏越の大祓

この日は晴れ予報ではあったものの、雲が出てしまい、神事の最中はほとんど太陽は顔を出しませんでしたが、わずかに日室ヶ岳の山頂上方に太陽の姿が見えたのは神秘的でした。神事が終わり、尺八奉納の準備中にも、キラリと日室ヶ岳の山頂からやや下がった付近に太陽の光が顔を出し、その場の方々は歓声を上げて、手を合わせたり写真を撮る場面もありました。短い間でしたが、こうして日室ヶ岳に太陽が沈んでいくという不思議な光景を目にすることができて幸運でした。

日室ヶ岳 夏至の日の入り

夏至の日の出は、伊勢の二見ヶ浦の夫婦岩の間から昇り(5月から7月の期間に見られると聞きますが)、朝に二見ヶ浦の二見興玉神社で夏至祭に参加をして、夕方に皇大神社まで来られて日室ヶ岳に沈む日を眺めるという方もおられるそうです。

尺八の演奏

太陽が沈み行く中で、京都北部尺八同好会の皆様による尺八の演奏、続いて女性ユニット「花響(はなゆら)」の皆様により箏、笙(しょう)、日本舞踊による三番叟(さんばそう)の奉納が行われました。見事な演奏と舞を見せていただけました。こうした奉納は恒例になっているようです。今回は貴重な場面を目にすることができました。日室ヶ岳は古代から太陽信仰の聖地だったのでしょう。機会がありましたら、足を延ばしてみてください。

三番叟の奉納

ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算10回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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