2月1日に、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)で一足早く節分の豆まき、鬼やらい神事が行われました。

石清水八幡宮では、京都市街地の社寺に先駆けて、節分前の日曜日に「鬼やらい神事」を行います。2026年は2月1日に開催されました。かつては午後1時と2時にそれぞれ同じ内容で鬼が登場して追い払われましたが、現在は午後3時からのみの開催で、2025年からは別の日程で行われていた湯立神事が鬼やらい神事と同じく、節分前の日曜日の12時から催行されています。

鬼やらい神事は、例年、地元の方々を中心に大いに賑わう行事で、12時からの湯立神事も何重もの人垣となる混雑ぶりでした。15時からの鬼やらい神事をよい位置で見るためには、この湯立神事の頃から場所を取る必要があります。子どもたちも多く来ており、鬼の登場をドキドキしながら待っている様子が可愛らしかったです。

時間になると神職の方々が社殿の前に来られ、最初に神事が行われます。まず、邪気を払う桃の枝を付けた弓を四方と恵方に向けて射るしぐさをして鳴らし、「おぉ~!」と声を上げます。邪気を払うために弓を鳴らすのは、平安時代からの儀式、鳴弦(めいげん)で、当時は天皇に近い場所で警護した「滝口の武士」によっても行われていました。こうしても現代にも1000年も前からの儀式が残っていることは興味深いことです。

弓を鳴らした後は、同じく桃の枝を刀のように持って「鬼やろう」の掛け声とともに四方と恵方を切ります。やはり邪気を払うのは「武」であって、武士の台頭も怨霊やモノノケが強く信じられた当時の信仰と結び付ける説もあります。さて、以上の儀式が終わると、太鼓が鳴りだして、いよいよ鬼が境内へと入ってきます。鬼はのっしのっしと歩みを進め、子どもたちを見つけると、うなり声をあげて脅かしていきます。泣きだす子もいれば笑って鬼に頭をなでてもらう子もいますが、大人たちはその様子を笑顔で見ています。鬼たちは文字通りの鬼気迫るうなり声を出すので、怖かった子どもは相当に恐ろしかったことでしょう。

本殿前に着いた鬼たちは、前に居並ぶ神職たちや福娘・年男・年女に襲いかかろうとします。が、神職たちはすでに豆のスタンバイは万全!「鬼やろう~」のかけ声とともに勢いよく豆をぶつけて鬼を退散させます。鬼は時折、本殿前の坂を見事に転げ落ちて行きます。その様子には笑い声も出ていました。

鬼は勢いよく駆けあがっていくので結構迫力もありますが、何度襲いかかろうとも豆をぶつけられてしまうので、鬼たちはたまらず退散していきます。子どもたちも一安心のようでした。

鬼が追い払われた後は福豆が撒かれます。やはり前の方ほど取りやすいでしょう。今回も比較的よい位置で写真や動画を撮ることができました。よければ動画でも様子をご覧ください。
ガイドのご紹介 吉村 晋弥

京都検定1級に8年連続の最高得点で合格(通算11回合格。第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。
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