京都御苑 近衛邸跡のイトザクラが見頃

京都御苑 近衛邸跡
京都では早咲き桜が見頃になってきました。京都御苑の近衛邸跡のイトザクラも美しく咲いています。

京都御苑 近衛邸跡27日の京都は午後から快晴の空が広がり、各地の早咲き桜が非常に綺麗でした。中でも、京都御苑の近衛邸跡は素晴らしく、感動させて頂きました。近衛家は、代々摂政や関白という公家の最高位を務めた五つの家・五摂家の一つ。邸内は江戸時代からイトザクラ(しだれ桜)の名所として知られ、幕末の孝明天皇はこのような歌を詠みました。「昔より 名にはきけども今日みれば むへめかれせぬ糸さくらかな」。歌は「昔から評判を聞いてはいたけれども、今日見てみると、なるほど目が離せなくなるほどに美しい糸桜であることだ」といった内容です。近衛邸跡の現在のイトザクラは明治以降に改めて植えられたものですが、現代に生きる私たちも「目が離せない」ほどの桜の美しさを感じることができます。

京都御苑 近衛邸跡イトザクラは実はシダレラクラと同じ品種のようで、その上品な姿は人々を優雅な気持ちへと誘います。また、近衛邸跡には早咲きの桜だけではなく、遅咲きの紅しだれ桜も植えられていて、実はこの先3週間ほどは楽しめる桜の名所となっています。近衛邸跡のイトザクラが咲くと、いよいよ京都の桜シーズンの開幕!!各地で一気に桜が咲き始め、祇園白川や平野神社、醍醐寺と各地の早咲き桜が既に美しく咲いて来ています。今年の桜シーズンも、このブログではとてもその全てをご紹介することはできませんが、Facebookの方では、出来るだけリアルタイムで桜を掲載していきますので、開花状況の参考としてご覧ください。

京都御苑 桃林御所の西側を南へ下がっていくと、桃林があります。桃の花とイトザクラはほとんど同じ時期に開花しますので、是非こちらも一緒に見て頂きたいところ。京都で桃の花が固まって見られる場所は貴重で、紅白の比較的大きな花が魅力です。すぐ南の梅林では、梅はピークを過ぎているものの花がまだ残り、香りは健在でした。あわせて訪れてみて下さい。

京都御苑 出水の小川向かいの桜梅林からさらに南へと足をのばすと、出水の小川の向かいにも立派なしだれ桜が咲いています。佇まいの美しいこちらの桜は人気が高く、多くの人が桜を囲んでいます。また、さらに先へと進んだ宗像神社の境内も早咲き桜が綺麗です。このように、今出川から丸太町にかけて御所の西を散策すると、美しい花を見られますので、じっくりと歩いてみて下さい。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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