1月5日に、六角堂の奥にある華道家元池坊で初生け式が行われ、艶やかな着物姿の方々が六角堂に参拝後に中へと進んでいかれました。
華道の家元・池坊では、一年の精進を誓う稽古始めにあたる「初生け式」が行われました。早朝から大勢の着物姿の方々が、手に生ける花木を持って六角堂の奥にある道場に集まってきます。皆さんまず最初に六角堂に参拝をしてから道場へと入っていかれました。
六角堂は平安遷都よりも200年以上も前、飛鳥時代の587年に聖徳太子が四天王寺の用材を求めてこの地に入った際に、霊夢を受けて池のほとりに六角のお堂を建て、持仏を安置したのが始まりとされています。その池のほとりには僧侶の住坊もあったため、「池坊」の名で呼ばれるようになりました。やがてその住持は仏前に花を供える名手とされ、華道へと発展をしていきます。
この日は8時過ぎに、艶やかな着物(主に振袖)姿の女性を中心に六角堂への参拝が行われました。報道の方も大勢取材に来ており、各方面でニュースになっています。京都の新春行事は、1月3日の八坂神社のかるた始め式、1月4日の下鴨神社の蹴鞠はじめ、1月5日の池坊の初生け式と、3連続で全国的に報道されるのが恒例です。
初生けの様子は外から窓越しに目にすることもでき、家元が生ける様子も垣間見えました。今年は例年の4分の1程度の参加人数に絞っての開催とのことですが、今年も無事に開催されました。六角堂に入って行かれる場面は、短いですが動画がありますので、ご覧ください。
ガイドのご紹介
京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。
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