下鴨神社の蛍


11日は下鴨神社で蛍火の茶会が行われ、の放流も行われました。現場レポートです。
結論から言いますと、ゆっくりじっくり蛍を眺めたい方はこの日には行かないほうがよいでしょう。確実に見たい方は挑戦してみてもよいかもしれません。
蛍は御手洗(みたらし)社の付近から放たれますが、一斉に「わ~」っと言う感じではなく、じわじわと飛んでいきます。確かに美しいですが、厳しいのが人が多すぎること。御手洗川が全く見えないほどの人だかりで、この場所では風情は期待できません。フラッシュもたかれています。通路も狭く満員電車のようで、マナーの悪い人もいました。
また、悲しいのは蛍を瓶に入れて持ち帰ろうとされる方。子どもに見せてあげたいお気持ちも察しますが、あちこちに乱舞しているわけでもありませんし、やはり短い命。一人占めせずに自然の中で飛ばせてやりたいものです。
さて、一方で茶会付属のイベントは見ごたえがあります。お箏の演奏、十二単(じゅうにひとえ)の実演となども見られました。薄明かりの中で響く音色は幻想的で、人ゴミの蛍よりもこちらの方が断然おススメです(なお、十二単の実演は河合神社で折にふれて見ることができます)。
楼門前の「糺の森納涼市」も様々なお店が出店していて活気がありました。
糺(ただす)の森の蛍は、清流の枯渇や農薬などにより見られなくなっていましたが、泉川の清掃をするなどの地元の方や氏子さんの努力で、10年ほど前から蛍が戻ったそうです。今日の放流は、事前に自生している蛍を捕獲しておき放すもの。つまり、茶会の日に限らずこの時期はいつでも下鴨神社では蛍が見られるのです(数は少ないかもしれませんが)。
蛍は、蒸し暑い曇りの日に活動が活発になるので、11日のような雨上がりの夜は最もおススメ。下鴨神社では糺の森の川沿いで、静かに舞っている様子を見ることができます。この日も、帰りに瀬見の小川で見た蛍は、比較的ゆっくりと眺めることができました。
京都市街地では下鴨神社が一番お手軽ですが、哲学の道沿いの疏水でも数は少ないものの見ることはできます。ただし明りが無いので一人歩きはご注意を。国際会館近くの「椿の道」も駅近くなので穴場でしょう。足を延ばせば、貴船や清滝なども知られていて「乱舞」するという噂も聞きます。きっと京都の山沿いを探せば飛んでいる場所は結構あるのだろうと思います。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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