大文字山の眺望 連休の天気


5月にかけての連休、ゴールデンウィークに入りました。京都では昨日に引き続いていの快晴の空。気温はぐんぐん上がって、最高気温は驚きの30.5℃!夏日を通り越して真夏日を観測しました。4月にここまで上がるのは、京都の過去132年の観測史の中で2位に入るほどのことです。

気になる連休中の京都の天気。28日11時発表の週間予報では、30日~5月4日まで、なんと5日間も「曇り 40%」が並び、5月1日~4日までは信頼度は最も低い「C」となっています。この「曇り 40% 信頼度C」の予報は、「まだ予報が定まっていない」とも言いかえられるもので、実際に当日になっても朝から曇りでメリハリの無い天気となることは稀です。ただ、今回はどちらかというと天気が悪い方向に転ぶ可能性が高く、周辺地域の予報を踏まえると特に5月3日前後は雨に転ぶ可能性があります。はっきりせず申し訳ないのですが(私の独自予報も書けないので)、週間予報は気象台から1日1回11時に発表されますので、最新情報をご確認ください。今年の連休は、最初と最後が晴れで、間の天気が雨や曇りとないった傾向になりそうです。

沖縄では本日梅雨入りが発表されました。9年ぶりに4月の梅雨入りとなった昨年の4月30日よりも2日早く、過去62年間で3番目に早い梅雨入りとなっています。気象衛星の雲画像を見ると、快晴の京都などは全く雲の無い領域、初夏の空気に覆われています。その南には雲の帯があって、ここが真夏と初夏のはざま、梅雨の領域です。人命にかかわる大雨の季節がそろそろ始まります。気温が上がれば上がるほど、空気にはたくさんの水蒸気が含めるようになりますが、これは一定の割合ではなく、気温の上昇とともに加速度的に増えて行きます。しかも強い日差しで海の水はどんどん蒸発をして、空気に水蒸気を供給します。そのため真夏は非常に蒸し暑く、まるで濡れたタオルのようです。たっぷりと水を含んだ空気が、濡れタオルを絞るかのように大雨を降らせるのが梅雨前線。今年はできるだけ災害が少ないことを願います。

今日は大文字山(送り火の火床)に登ってきました。京都でも有数の眺望の良い場所で、市民のハイキングコースとして親しまれ、カップルや家族連れ、犬を連れて登っている方もお見かけしました。学生時代には昼や夜に何度か登りましたが、最近はご無沙汰していたので天気の良い日を狙って久しぶりの登山です。銀閣寺の脇からおよそ30分ほどで送り火の火床まで到着。突然広がる圧倒的な眺望は、登ってきた疲れを忘れさせてくれます。近くには京都大学もあるので、今でも学生は多いようです。

こうした高い場所にある眺望の良い場所に立つと、意外に「下界の音」が聞こえてくることに気が付くでしょう。大文字山では、昼間に人が多いので目立ちませんが、人が少なくなってくる夕方には、下から車の音や生活音、人の会話の声までよく聞こえてきます。これは、音の波には「気温が低い方に曲がる」という性質があるためです。一般に気温は地上付近が高く、上へ登るほど下がるので、地上付近の音は、横方向へ伸びるよりも、上方向へと曲がって聞こえてくるのです。

ある夏の晴れた日に気球を使った実験によると、カエルの鳴き声は高さ900m、牛や鶏の鳴き声は2.5kmまで聞こえたそうです。地上の人の会話は高さ300m~400mで最もよく聞こえるそう。大文字山で、下の人の声がよく聞こえるのも納得です。音の伝わり方は風向きや湿度によっても変化し、逆転層と呼ばれる気温の変化が普段と違う層ができる時は、以外に遠くの音が聞こえることもあります。天気のことわざに「普段聞こえない遠くの音が聞こえると雨」といったものがあるのも、こうした音の性質が影響しています。

さて、京都では新緑が抜群に美しくなってきています。29日の晴れも、この先の連休の天気を考えると貴重となりそうです。爽やかなシャガの花や、黄金色の山吹、八重桜もまだ咲いています。気持ちよい京都の初夏を散策するのもお勧めです!

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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