落ち葉の毘沙門堂

毘沙門堂の紅葉
後半から場所によっては終盤に入りつつある京都の紅葉。28日の毘沙門堂の様子をご紹介します。

毘沙門堂本日は、ご案内で洛北の詩仙堂を訪れてきました。人の多さはすごいのですが、肝心の紅葉は、残念ながら終盤に入っていて、美しいのはごく一部。紅葉のピークを期待して訪れるとガッカリすると思いますので、ご注意ください。一方、一乗寺界隈でも、鷺森神社の参道はまさに見頃で、素晴らしい輝きで迎えてくれました。京都の紅葉と一口にいっても、早い場所、遅い場所が、かなり繊細な環境の違いで現れます。

毘沙門堂私の目標として一つ夢を語るならば、考古学の「編年」の要領でこうした京都の繊細な紅葉の違いを把握し、気象予報士のスキルを活かして、より的確な場所ごとの紅葉の進み具合を予想し、情報を提供できればと考えています。これには正直10年はかかるだろうと思っていて、現在はまだまだ情報を集めている最中です。しかし、実現できれば、きっと多くの方の役にたてるでしょう。いつか実現できる日が来ればと思っています。

毘沙門堂さて、29日の京都は1.6℃まで気温が下がって、11月としては5年ぶりに1℃台まで気温が下がりました。大阪と奈良では初雪も観測されました。今回は寒気の風向きが西風で、瀬戸内海が小さな日本海の役割をして水蒸気を供給し、大阪や奈良に雨やみぞれを降らせました。京都は西風の場合は、風上が陸地となるため、雪は降りにくくなります。京都で初雪のチャンスがあるならば、風向きは北西に変わる今夜ですが、やや気温も上がってきていますので、可能性は高くはありません。いずれにしても、この11月としては近年まれな寒さで、紅葉も一気に散り始めています。見に来られる方は、お早めにお越しください。

毘沙門堂前置きが長くなりました。毘沙門堂の紅葉を28日の朝一番で眺めてきました。勅使門下の坂道の参道が、毘沙門堂では美しい場所で、2011年の「そうだ京都、行こう。」でも紹介されました。通常は観光客も歩く場所ですので、朝でなければ人を写さない写真を撮るのは難しいです。楓は28日朝の段階で、しきりに散っていて、大変美しい光景に出会うことができました。

毘沙門堂また、有料拝観エリアの晩翠園も、紅葉は見頃。朝一番から拝観者が訪れていました。私が好きなのは室内からの眺め。まるで額縁に入った絵画のような紅葉を楽しめます。人が多いとなかなか難しい構図なので、こちらも朝ならではかもしれません。余談ですが、晩翠園を望む毘沙門堂の宸殿の襖絵は「だまし絵」になっています。お寺の方がいれば解説もして下さいますので、是非一度じっくりとご覧になってみて下さい。襖絵の変化は、113通りもあるそうです。

双林院この日は改めて夜にも訪れてみました。以前もブログにご紹介しましたが、毘沙門堂は初めてのライトアップが29日まで行われていました。全回訪れた時より紅葉が進んでい大変綺麗です。来年以降も行われるかはわかりませんが、是非もう一度眺めてみたい光景でした。毘沙門堂は今週末も昼間の紅葉は楽しめますので、訪れてみて下さい。また、毘沙門堂の隣にある山科聖天・双林院も非常に素晴らしい紅葉スポット。忘れずに足を延ばしてみて下さい。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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