西本願寺 すす払い 2015年

西本願寺 すす払い
12月20日に、西本願寺すす払いが行われました。

西本願寺 すす払い京都もいよいよ年末が近づいていました。大きなお堂を持つ東西の本願寺では、12月20日に「すす払い」が行われました。西本願寺は7時から、東本願寺は9時からで、西本願寺は撮影可、東本願寺は撮影は不可ですのでご注意ください。いずれにしても大変なホコリが舞うため、見に行こうという方は汚れてもよい服装や、マスク、被り物などが必須。カメラも天敵のホコリをかぶりますので、要注意でしょう。

西本願寺 すす払い西本願寺ではこの行事は「おすす払い」と呼び、御影堂と阿弥陀堂にたまった1年間のほこりを、すす竹で舞い上げ、大うちわであおいで外へと払います。室町時代の蓮如上人の頃から続く行事とされ、1年の無事を皆で喜ぶという意味もあるのだそう。今年は門徒さんのみならず一般からの参加者も100名募られました。掃除のあとに豚汁もいただけたそうです。

西本願寺 すす払い7時になると御影堂と阿弥陀堂でそれぞれ門主も来られて式典が行われます。門主が箒で払うしぐさを魅せたあと、皆で一斉に畳をたたきました。そして両堂に分かれて本格的にすす払いが行われます。バシバシと畳が叩く音は軽快で、ホコリはかなりの量が舞い上がり、そして大うちわで外へと払われていきます。細かいホコリが凄まじいので、やはり「完全防備」が必要でしょう。朝早い時間とあって、朝日が堂内に差し込んでホコリが輝く様子は綺麗とさえ思う程でした。

西本願寺 すす払い最後は皆で一斉に外に向かって畳をたたいて終了です。門徒さんと一般募集の参加者さんは朝食を頂きに去って行かれました。その後、しばらく堂内を眺めていると、お坊さんなどお寺の関係者が高い場所の欄間などを掃除し始めました。顔を隠していますので、まるで忍者のよう。動画もありますのでご覧になってみてください。非日常の光景を見させていただきました。おすす払いは朝早い時間で見に行く方も大変かもしれませんが、機会があれば京都の年末の風物詩をご覧になってみてください。


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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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