三船祭 2017年

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5月21日に嵐山の大堰川で三船祭が行われました。

三船祭三船祭は、大堰川に雅な芸能の船が浮かぶ様子が、平安貴族が繰り広げた船遊びを彷彿とさせる優雅な祭りで、車折(くるまざき)神社の祭礼として昭和3年から開催されています。車折神社のご祭神は清原頼業(よりなり)で、昭和天皇の即位を記念して、清原頼業の生きた平安時代の船遊びが再現されました。かつては20艘ほどの船が出ていましたが、2013年の台風の影響や資金面の問題で中止を経て、地元有志が保存会を作り、改めて2015年に再開をされました。

三船祭船の数は少なくなりましたが、新たに加わった目玉が「清少納言」。車折神社の御祭神・清原頼業(よりなり)公の一族にあたり、枕草子を記した人物として有名です。今年は、本願寺文化興隆財団の大谷沙織さんが十二単(ひとえ)姿で輿に乗り、中の島から渡月橋を渡って行きました。続いて川岸の斎場で神事を行ったのち、関係者にお茶が振る舞われ、その後に船に乗り込んでいかれます。

三船祭現在の三船祭は、神職や清少納言が乗り込む船と、舞楽が披露される龍頭船、今様が披露される鷁首(げきす、げきしゅ)船がメインで出て、お供の船が3艘の合計6艘となりました。2013年までと比べると大幅に船の数は少なくなりましたが、その分、龍頭船と鷁首船は2つの船を結び付けて大型化しているように感じます。

三船祭清少納言が乗った船は以前の扇流船に相当するようで、清少納言が船上から優雅に扇を流す場面がハイライトの一つとなりました。下流では料亭や旅館が出していると思しき船に乗った方々が扇を拾って行きます。また三船祭は伝統的にボートが禁止されておらず(少なくとも昭和30年代から祭りの時にも出ています)、ボートに乗って船に近づく方々も多いです。祭りの風情が壊れるという意見もありますが、難しいところでしょう。事故のないように十分に気を付けていただければと思います。

三船祭舞楽や今様の奉納は場所を変えながら、観客に向かって披露されました。こうした舟遊びは1時間ほどたっぷり行われますので、伝統の芸能をゆっくりと楽しむことができます。それぞれ平安の船遊びを彷彿とさせるような雰囲気がありました。復活した三船祭。関係者の皆様のご苦労はあると思いますが、この先も長く続いてほしいと思います。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。

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