大覚寺 観月の夕べ 2017年

大覚寺 観月の夕べ

5日夜に、大覚寺の観月の夕べを訪れてきました。

大覚寺 観月の夕べ今年は10月となった「中秋の名月」。大覚寺では4日~6日に「観月の夕べ」が行われる予定でしたが、今年は例年と違って建物諸堂の拝観はできなくなっていました。理由は7日に週刊少年ジャンプ連載の「ONE PIECE」20周年記念イベントに建物が使われるためだそうです。また、6日は雨予報に伴ってすでに「中止」が決定していますので、ご注意ください。残念ですが、また来年に期待しましょう。

大覚寺 観月の夕べというわけで、今年は外での行事のみとなった大覚寺の観月の夕べ。何より人気なのは大沢池に浮かぶ龍頭(りゅうとう)・鷁首(げきしゅ)の舟で、見事な名月を静かに楽しむことができます。ただ舟券は、中秋の名月の晩は14時過ぎから販売開始後、数十分で売り切れとなることもあります。4日の中秋の名月は素晴らしい月が望めましたが、翌日の5日は一気に人出が少なくなり、17時に訪れた時には17時台と20時台の券はまだ買うことができました。

大覚寺 観月の夕べせっかくなので17時台の券を購入して舟に乗ってきました。5日は日の出と月の出は17時半頃でしたが、雲が厚くなり月はほとんど望めませんでした(気象予報士としては予想通りの天気でしたが…)。舟券は、17時台、18時台、19時台、20時台の4つの時間帯から選ぶ方式です。注意点は、自身の予定のみならず「月の出」の時間を把握しておくことでしょう。

大覚寺 観月の夕べまた、17時台はまだ明るいため、夜の雰囲気とは異なります。何度も乗っている方であれば、あえて選んでみても面白いでしょう。一般的には月が出る時間帯、それも月の昇り始めの時間帯のほうが見やすいです。この時期は、1日違えば月の出は30分以上遅くなります。ただ、舟に並ぶ人数も多いため、ちょうどよいタイミングで舟に乗れるとも限りませんし、雲の状態もあります。舟から月を眺めることができたらラッキーくらいに思っておくほうが良いでしょう。時間のみならず、精神的にも十分な余裕を持って挑戦して下さい。できれば一人よりも二人以上で行く方が、話し相手もいてよいのではと思います。

大覚寺 観月の夕べさて、2014年からは声明(しょうみょう)のミニコンサートも行われています。夜の境内に響き渡る美しい声は雰囲気を高めてくれます。また、模擬店も多数出ており、軽食や甘味、お土産も買うことができます。席数も多く、舟券を買うために早く訪れた方も、ゆっくりと待つことができます。今年は6日が中止になってしまいましたが、また来年、見事な月を望みたいですね。なお、名月が浮かんだ4日の中秋の名月の日は別な場所を訪れてきましたので、近日中にご紹介できればと思います。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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