日本最古の天満宮「生身天満宮」

生身天満宮
南丹市園部町にある生身天満宮(いきみてんまんぐう)は、菅原道真公の生前にお祭りされたという天満宮です。

生身天満宮「最古」や「最初」を名乗る天満宮は複数あり、京都では文子天満宮、水火天満宮、吉祥院天満宮、京都以外では山口県の防府天満宮も「最初」を名乗っています。ここでは紹介にとどめ、創建順や最初や最古の解釈についての検証はいたしませんが、道真公への人々の信仰心の篤さが、それぞれの主張を生んでいるのかもしれません。さて、今回ご紹介する生身天満宮は、道真公の生前に祀られたと伝わり「日本最古の天満宮」とされます。

生身天満宮延喜元(901)年に道真公が太宰府の長官に左遷された時、園部の代官・武部源蔵は道真の8男・慶能(けいのう)の養育を頼まれました(なお、武部源蔵は歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」に登場することでも名高い人物です)。そして園部の小麦山(小向山)にあった邸内に小祠を作り、密かに源蔵が刻んだ道真の像を安置して生祠(いきほこら)として祀ったのを始まりとします。道真公が903年に亡くなると生祠を霊廟に改めて、天暦9(956)年に神社として祭祀を行いました。「道真公を生前にお祀りした」という由緒は、日本でも唯一こちらだけであり「日本最古」たる所以となっています。

生身天満宮その後、江戸時代になり、園部藩の初代藩主・小出吉親は小麦山に陣屋を造営。承応2(1653)年に、天満宮は現在地に遷座しています。園部陣屋と園部城については、以前にブログでご紹介しました。こうした由緒から、園部藩主からの信仰は篤く、1750年には第5代園部藩主・小出英智の命令で神幸行列が復興し、今でも10月第3日曜日に行われています。その前夜には境内のお社をめぐる「お宮巡り」の儀式も受け継がれています。

生身天満宮現在は最古の天満宮として知られる一方、様々なお守りを授与していただけるご利益スポットとしても紹介されます。学問のみならず、境内のお社にちなんだ多彩なお守りが印象的。テレビでも紹介されることがあります。お近くに行かれる際は、足を延ばしてみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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