梅香る渉成園

渉成園
東本願寺の飛び地境内である渉成園でも梅が香っています。

渉成園渉成園は、寛永18(1641)年に、東本願寺の宣如上人が徳川家光より土地の寄進を受け、石川丈山が庭園を築きました。当初は生垣に枳殻(からたち)が植えてられていたため枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています(カラタチは現在も一部が残る)。幕末の火災で主な建物は失われましたが、池泉回遊式の美しい庭園が残り、現在は桜と紅葉の穴場のみならず、梅や藤など四季折々に美しい風景を楽しむことができる場所です。

渉成園再建された建物も趣があり、園内中央にある楼門造りの傍花閣(ぼうかかく)が特に印象的です。園地は平安初期の貴族・源融(みなもとのとおる)の邸宅・六条河原院の跡とされることもありますが、場所がずれており史実ではありません。ただ、六条河原院を偲んで塩釜の手水鉢が置かれていたり、造営中に発掘された石塔が源融の供養塔として建てられています。

渉成園大きな印月池の汀は広々として開放感があります。その奥の付近に双梅檐(そうばいえん)という場所があり、今は紅白の梅が香っています。双梅檐は渉成園十三景にも数えられる場所で、「檐(えん)」には「ひさし」という意味があるそう。元治の大火で焼ける前は、隣の閬風亭(ろうふうてい)の規模が現在よりも大きく、ひさしが双梅檐の辺りまでかかっていたことに由来するそうです。今年は虫の姿を見るのも例年より早く、ミツバチがせっせと花を飛び回っている様が印象的でした。園内は空いていてのんびりと時を過ごせますので、足を延ばしていただくのおすすめです。

渉成園
渉成園
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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