智積院の夜間特別拝観 中秋の名月

智積院 中秋の名月

10月1日の中秋の名月の晩は、智積院の夜間特別拝観を訪れてきました。

智積院 中秋の名月東山の智積院(ちしゃくいん)は真言宗の大寺院で、池泉観賞式の名勝庭園や長谷川等伯の楓図が有名なお寺です(現在、楓図は東京国立博物館に出展中)。例年、中秋の名月の晩には観月会(有料)があり、お弁当もついて、普段は夜の公開がない名勝庭園からの名月を望むことができます。今年は夜間特別公開という形で、中秋の名月にあわせた9月28日~10月4日に庭園を眺めることができました。中秋の名月の10月1日には密教瞑想「月輪観」も行われていましたが、大変人気で4日にも日程が追加されていました。

智積院 中秋の名月今回は中秋の名月の晩に訪れました。例年ほどではありませんが、それなりの方で賑わっていました。名勝庭園は秀吉時代に築かれたものを受け継ぎ、江戸時代に修築されて現在に至っています。池の中に大きな築山があり、その上に石や刈り込みを配して深山の趣を造りだしています。この築山は中国の廬山(ろざん)を象り、丸い形が印象的です。庭に高さがあるため、月が昇るのは時間が遅くなってからというのが智積院の観月の特徴。年や日によっても変わりますが、10月1日は20時前から美しい名月が昇ってきてくれました。

智積院 中秋の名月堂本印象の襖絵も公開され、収蔵庫で長谷川等伯一派の絵も目にすることができます。今年は楓図が12月上旬まで東京国立博物館に行っている代わりに、等伯の十六羅漢図が公開されていました。また、煩悩を取り除き、一切の災難を払うご利益があるという孔雀明王図も13年振りに展示されていました。貴重なものを目にできた智積院のお月見でした。

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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