12月に受験した京都検定1級(京都・観光文化検定試験1級)。5年連続で6回目の合格をしました。
12年前、26歳の時に合格をしている京都検定(京都・観光文化検定試験)の最高難度である1級。5年前から複数回合格者が「京都検定マイスター」として表彰されることになり、2016年12月に8年ぶりに1級を受験。無事に合格することができ「京都検定マイスター」となりました。その後、毎年1級の受験を続け、今回も合格をすることができました。ご声援、ありがとうございました。
今回の合格率は8.7%と、比較的易しい回となりました。合格者は私を入れて68名。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年より受験者数が少なくなりました。1級は150点満点で8割の120点で合格となりますが、前回から7割以上8割未満(105点~119点)の方は「準1級」として認定され、1級合格証とほぼ変わらない認定証がいただけるようになりました。今回の準1級の認定率は13.5%となっています(昨年は9.6%)。1級合格者と合わせると22.2%で、やはり昨年の計12.7%よりは高くなっています。
今回の私の得点は「146点」でした。漢字を間違えたと思っていた箇所が2点入っており、結果的に2回前の144点を上回って、自己最高得点となりました。私は漢字が苦手ですが、今回は漢字ミスがなかったことが進歩です。私の周辺の1級受験者の方も何名か合格されており、ご報告を伺うのは嬉しく思います。特に初めて合格された方は、感慨もひとしおではないでしょうか。本当におめでとうございます。
私自身はこれで通算6度目の合格となりました。毎年書いていることですが、現業のガイドとして求められる各分野のより深い知識や、なぜその社寺は建てられたのか、人々を引き寄せてきたのか、目の前の行事にどのような意味があるのかなどといった物事の本質的な話や、何よりお客様にとって分かりやすく楽しんでいただける散策・講座を構成できるかということは、京都検定1級とは全く別なスキルです。
最高峰の1級といえども、プロとしてより高いレベルを見据えれば、基礎でしかないといえるでしょう。そして実際にこの目で京都各地の四季の風景を眺め、数多くの行事を見続けてきた経験に勝るものはないと感じています。これまで何年もかけてコツコツと丹波丹後を含む京都各地(に加えて日本各地)を巡りながら、美しい写真や貴重な動画といった、京都の魅力をお伝えするための材料をそろえる努力を続けています。
京都検定1級のコンセプトは「京都の魅力を発信でき、次世代に語り継ぐことができる」こと。私はまさにそういった人材になりたいのです。これからも引き続き、日々コツコツと京都を歩き、勉強を重ねて、より分かりやすく京都の知識や風景、その限りない魅力と奥深さを散策や講座を通じてお伝えしていければと思っています。今後とも、ご声援のほどよろしくお願いいたします。また、級に関わらず受験に臨まれた皆様も、本当にお疲れ様でした。合否に関わらず、勉強を通じて京都のことをより好きになっていただければ、ひとりの京都ファンとして心から嬉しく思います。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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