京都市役所に屋上庭園があり、一般に解放されています。
京都市役所の本庁舎は昨年に9月に改修工事を終えました。市役所の本庁舎は、昭和6年に中野進一によって設計、武田五一が監修したもので、全体的に直線的な意匠が特徴です。一見左右対称に見えますが、当初は東側が先にでき、後から西側が建てられたため、西側の方がやや長い設計となっています。中央の上部や塔の部分には筆を象ったデザインもあるのが印象的です。
今回の改修では、地下通路や茶室が新設されるなど、もろもろ話題となっていますが、新たに整備されたものに屋上庭園があります。一般にも開放されており、先日訪れてみました。
エレベーターで屋上まで上がると、まずは塔が目の前に見えて迫力があります。眺望は御池通が眼下に望め、もし7月24日の祇園祭の山鉾巡行の日がここから見られれば特等席だとは感じました（当日の公開は不明）。
東側は京都ホテルオークラが壁のようにそびえていますが、南東側は建物のすき間から霊山観音と祇園閣が望めました。他にも知恩院の屋根や清水寺の塔なども少しだけ見えていました。
ベンチもあって草花も植えられ、屋上とあって日当りは抜群ですので、春以降の暖かい時期は気持ちの良い場所ではないかと思います。受付でお聞きしたところ、時間は17時までとのことでした。機会がありました、訪れてみて下さい。
ガイドのご紹介
京都検定1級に5年連続最高得点で合格（第14回合格率2.2％）、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。