鞍馬山 木の根道と大杉権現社

先日、鞍馬山を木の根道から大杉権現社まで歩いてきました。

鞍馬山 木の根道

出町柳駅から鞍馬駅まで約30分。鞍馬山は京都近郊では比叡山よりも行きやすい山だと思います。鞍馬寺の本殿金堂付近の標高はおよそ400mで、比叡山のほぼ半分ですが、山の深さは市中では感じることができない、自然の雄大さを感じさせてくれます。こうして割と気軽に自然豊かな山まで来れてしまうのも、京都の魅力のひとつだと思います。

鞍馬山

竹伐り会式が終わった後、木の根道を経て大杉権現社まで歩いてみました。冬柏亭の脇から険しい階段の山道が続いてきますが、ひとしきり階段を登りきった場所に義経の背比べ石があります。普通に奥ノ院魔王殿や貴船へと行く場合はそのまま真っすぐ進んで行きます。ただ、ここで僅か数メートルだけ大杉権現社の方へと寄り道をしてもらうと、美しい「木の根道」が目に出来ます。見逃しやすいポイントでもあるためご注意ください。

鞍馬山 木の根道

この辺りは岩盤が固いために根を地中に延ばせず、木としても苦肉の策として「木の根道」を作りだしています。網目状の根と根の間には、雨が降ると水がたまり、木を育んでいるようです。

鞍馬山 大杉権現社

木の根道から奥に進めば程なく大杉権現社が現れます。正確には「跡」となっており、2018年の台風によって社殿や残っていた大杉も倒れて無惨な光景が未だに残されています。この先は再建がなされるのかわかりませんが、大杉権現社付近は自然の中で清々しい空気を感じることができる場所。ここからさらに先へ進むと、奥の院や貴船までの山道に戻ることができます。貴船と鞍馬の間を歩く際は、ぜひ大杉権現社にも訪れてみてください。

鞍馬山 大杉権現社

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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